昨日は、ブランドの歴史について書きました。
ブランドと商標①
本日は、ブランドについて、より詳しくみていきます。
ブランドは、今や様々に定義され、抽象的な概念になりつつあるようです。
デービッド・アーカーは、ブランドとは、組織から顧客への約束である、と定義しました。
また、最近読んだ記事で、キットカットのブランディングを手掛けた方は、ブランディングを「人の気持ち、心に入り込むこと。」と定義していました。
現代においては、顧客がそれを見たときに感じるイメージや期待、または、サービスの場合はそこで得られる体験(雰囲気・香り・接客…etc)など、それら全てがブランドであるといえるでしょう。
そうすると、ブランド側としては、ブランドアイデンティティ(ブランドの個性)を意識する必要が出てきます。
ニュー・コーク事件では、市場調査で美味しいと答える人が多かった味を、ニュー・コークとして販売したところ、売上首位の座を明け渡し、抗議デモまで起きてしまいました。
安易にコーラの味を変えてしまったのは、自らその伝統的な味(強み)を捨ててしまうことであり、ブランド・アイデンティティへの理解が不足していたといえるかもしれません。
では、商標は、ブランドの中でどのような役割を果たしているのでしょうか。
商標は、ブランドの目印と言えると思います。
例えば、マクドナルドのゴールデンアーチを見れば、価格は安め、提供は早い、カジュアルな雰囲気などなど、そのブランドのイメージがわくと思います。
これがブランドの目印たる、商標の役割なのです。
したがって、商標は、需要者の信用を蓄積する主体であり、ゆくゆくは顧客吸引力を発揮してもらうものでもありますので、ブランドを構築する上では、欠かせないものであるといえると思います。
明日は、実際にどのようなブランド戦略があるのかをみていきます。
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