今回は…1647年創業のカンパーニャ州で最も古いカンティーナの一つ、「カンティーネ・ディ・マルツォ」の“イルピニア・アリアニコ/カンティーネ・ディ・マルツォ”2020年VT…をいただきました。(^^♪
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【カンティーネ・ディ・マルツォとは?/サイトより引用】
1647年にシピオーネ・ディ・マルツォによって始められたカンパーニア州で最も古いカンティーナの一つで、かつてムッソリーニが表敬訪問したことがあるほど深く長い歴史を持ちます。2009年には現当主フィリッポ・ディ・ソンマ氏の母方のマルツォ家から父方のナポリの貴族ソンマ家の管理下に移りましたが、その息子フェッランテ氏がフランス、イギリス、ロシアへ渡り、ワイナリー経営のための哲学を学び持ち帰ったことで新たな時代に突入しました。葡萄畑は粘土と石灰岩が混じり合った土壌で、22haに渡ります。海抜200mから500mの南西向きの傾斜地にあり、日夜の寒暖差の激しい寒く乾燥した気候が特徴です。17世紀に持ち込まれた葡萄の木を、元来の葡萄が保持する性質が変わることの無いよう丁寧に管理し続けています。カンティーネ・ディ・マルツォは「葡萄への愛」と「最高品質の追求」という同じ哲学を栽培者たちと共有し、強い絆で繋がっています。
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■ヴィンテージ/2020年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■認証/SQNPI
■生産国/イタリア
■生産地/カンパーニア州、アヴェッリーノ、トゥーフォ
■生産者/カンティーネ・ディ・マルツォ
■原産地名称/D.O.C.イルピニア・アリアニコ
■セパージュ/アリアニコ(100%)
■ALC/13.5%
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【外観】
艶のあるエッジ部分がほのかに紫がかった濃いラズベリーレッド。粘性は豊かで、凝縮感が伺える。
【香り】
トップノーズはブラックベリー、ブルーベリー、カシス、干しプラムの果実香が広がり、徐々に牡丹、スミレ、シダ、メントール、ドライハーブ、杉や甘草、ナツメグ、シナモン、黒胡椒、ビターチョコレート、コーヒー、なめし皮、ミネラル等、複層的なニュアンスが感じらる。
【味わい】
アタックは滑らかで、フレッシュ感を伴なった黒系果実のジューシーな甘みの広がりから、キレのあるピュアな酸味が味わいを引き締める。タンニンは厚みがありながらも口当たりしなやかで、心地良いビターかつミネラリーなニュアンスを含んだ、葡萄の瑞々しいピュアな旨味を余韻に向けて残す。
【総評】
アリアニコ特有のアグレッシブなタンニンは控えめな印象で、樽感も穏やか。生き生きとしたフルーティーな果実味と豊かな酸が下支えした、「スタイリッシュなアリアニコ」と言ったところでしょうか。とてもフレンドリーな味わいのVINO ROSSOでした。(^^♪
★HP 82+pt