今回は…日本のサントリーが経営参画する、仏・メドック格付け第3級のシャトー、“シャトー・ラグランジュ”の2014年VT…をいただきました。(^^♪
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【シャトー・ラグランジュとは?/サイトより引用】
シャトー・ラグランジュはサン・ジュリアン村に位置するメドック格付け第3級シャトー。
中世の時代からの歴史があり、当時は「ラグランジュ・モンテイユの高貴な館」と呼ばれ、一部はボルドー聖堂騎士団の領地でもありました。
そして19世紀には、当時のルイ・フィリップ朝で権力を握っていたデュシャテル伯爵が所有者になり、シャトーの名声を栄光の頂点にまで引き上げました。
1960年代、1970年代までは凡庸なワインを造っていた言われていますが、1983年にサントリーが買収してから葡萄樹の植え替えなど抜本的な改善を行い、飛躍的な品質向上を遂げて、近年大注目を集めています。
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■ヴィンテージ/2014年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/フランス
■生産地/ボルドー、オー・メドック、サン・ジュリアン
■生産者/シャトー・ラグランジュ
■格付/メドック格付け第3級
■原産地呼称/A.O.C.サン・ジュリアン
■セパージュ/カベルネ・ソーヴィニヨン(76%)、メルロー(18%)、プティ・ヴェルド(6%)
■ALC/13.5%
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【外観】
艶のあるエッジ部分がほのかにレンガ色を帯びた濃いダークチェリーレッド。粘性は中程度からやや強めで、熟成と凝縮感が伺える。
【香り】
トップノーズは、ブラックベリー、ブルーベリー、干しプラム、カシスの果実香が主体で、牡丹、スミレ、ドライハーブ、シダ、葉巻、メントール、土、杉や黒胡椒、クローブ、シナモン、甘草、ナツメグ、コーヒー、インク、鉛筆の芯、樽由来のヴァニラ、ロースト等、徐々に熟成由来の複雑な芳香が感じられる。
【味わい】
アタックは中庸でしなやか。ドライなニュアンスを含んだまろやかな果実味と締りのある伸びやかな酸味に、口当たりキメ細やかな程良い厚みのタンニンが溶け込んだ、落ち着きのある優美なフレーヴァーが広がり、中盤からは心地良いスパイスかつミネラリーなニュアンスが味わいにさらなるコクを付与し、長い余韻へと導く。
【総評】
2014年という良好なヴィンテージということもあるでしょうが、格付シャトーの面目躍如と言った感じの、果実味と酸味、タンニンのバランス加減が秀逸。今いただいても十分満足感が得られますが、酸とタンニンの骨格形成的にまだまだ熟成のポテンシャルを秘めた出来栄えの一本と言えそうですね。(^^♪
★HP 85+pt