今回は、ニュージーランド、ホークス・ベイに位置する「モアナ・パーク・エステート」の醸造家「寺口信生」氏がワイン造りのコンセプトから醸造に至るまでを監修し、手掛けたブランド“MUTU(睦)”の“メルロー カベルネ・フラン”2019年VTをいただきました。
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【モアナ・パーク・エステートとは?/サイトより引用】
モアナ・パーク・エステートは、2000年にニュージーランド、ホークス・ベイのプケタプ地区で創業。スーパー・マーケットでも買える入門レベルのワインから、“シンフォニー”と名付けられたプレミアム・ワインまで、幅広く産出、各ワイン・アワードで賞を取るにつれてその名声も知れ渡ってきている。
【MUTU 睦とは?/サイトより引用】
寺口氏は長年に渡り、成城石井のバイヤーとして、また同スーパーの自社商品の輸入を行う会社で代表取締役を務めてきたキャリアを持ちます。輸入、販売、マーケティング、経営。これらの経験を通じて、「日本の食卓を知り尽くした醸造家」である寺口氏が、NZの土壌が生む葡萄のポテンシャルを引き出しながら日本の食シーンにマッチする、2つの国のエッセンスを睦まじく合わせることを考え、造るワイン・プロジェクトが“MUTU 睦”です。
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■ヴィンテージ/2019年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■生産国/ニュージーランド
■生産地/ホークス・ベイ、プケタプ
■生産者/モアナ・パーク・エステート
■セパージュ/メルロー(85%)、カベルネ・フラン(15%)
■ALC/13.5%
色調は艶のある紫がかった濃いダークチェリーレッド。粘性はやや強い。
香りはブルーベリー、ブラックベリー、カシス、干しプラムの果実香に牡丹、スミレ、針葉樹、シダや甘草、メントール、黒胡椒、ナツメグ、コーヒー、樽由来のヴァニラ香等が調和。
味わいは口当たりソフトでまろやかな果実味と程良いコクを感じるしなやか酸味に、キメ細やかでシルキーなタンニンのフレーヴァーが溶け込んだ、スマートながらも、しっかりとした芯の強さを感じる、洗練された風味が、アタックからフィニッシュまで続きます。
果実味、酸味、渋味、そして絶妙な樽感が調和した、緻密かつ優雅な味わい。
セパージュ的にも、ボルドー右岸に引けを取らない「ブラボー!」(笑)な一本と言えそうです。
☆HP 84pt