「ウスケボーイズ」の一人としても有名な城戸亜紀人氏が代表、醸造・栽培責任者を務める「Kidoワイナリー」。
今回は2014年VTの“城戸プライベート・リザーブ/メルロー”をいただきました。
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【Kidoワイナリーとは?/サイトより引用】
土地に根差したワインづくりに情熱を燃やす、若き栽培・醸造家が始めたワイナリー。
食に関するものづくりの原点は、生産者自身がつくりたい、食べたいと思うものをつくり、それを理解してくれる消費者に売っていくよう努力すること。
学生時代に桔梗ヶ原メルローによって国産ワインの魅力に気付かされ、林農園で醸造のキャリアを積んだ「城戸亜紀人」氏は、そんな思いから2004年にこの小さなワイナリーを家族3人で立ち上げました。
「いくら美味しいワインだとしても、その土地で採れた葡萄から造らなければ意義はない」。そう考える城戸氏は、高品質なメルローやシャルドネ、ピノ・ノワールなどを自社畑で育てようと、除草剤を使用せず、手間暇のかかる草生栽培で取り組んでいます。
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■ヴィンテージ/2014年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/日本
■生産地/長野県、塩尻市、桔梗ケ原
■生産者/Kidoワイナリー
■セパージュ/メルロー(100%)
■ALC/13.5%
色調は艶のある濃いダークチェリーレッド。粘性は豊か。
香りはブルーベリー、ブラックベリー、干しプラム、カシスの果実香に牡丹、メントール、針葉樹、シダや甘草、丁子、コーヒー、チョコレート、木樽由来のヴァニラ香等、奥行きのある芳香が感じられます。
味わいは口当たりソフトでまろやかな果実味としなやかで優しい酸味から、シルキーで落ち着きのあるタンニンのフレーヴァーが広がり、余韻に向けて心地良いスパイシーかつミネラリーなニュアンスを含んだ果実のコクのあるテイストが長く持続。
塩尻市桔梗ヶ原、今では全国的に名の知れたワイン産地であり、メルローの栽培地としても広く知られていますが…やはり城戸氏のワイン、前にいただいたシャルドネもそうですが、土地の個性を活かすとともに造り手本人のブレない信念と情熱がこもった出来栄えとなっています。
どこまでも優しく、穏やかでありながら、しっかりとした芯の強さを感じる、堅実でありながらも寛容さも持ち合わせた、日本のメルロー、日本ワインの無限の可能性を感じさせてくれる一本に間違いないですね。
☆HP 83+pt