フィリップ・パカレ/ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール(2021) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

今回は、自然派ムーヴメントを巻き起こしたブルゴーニュの風雲児「フィリップ・パカレ」の“ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール”2021年VTを例年のごとく時期をずらして(笑)いただきました。

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【フィリップ・パカレとは?/サイトより引用】
フィリップ・パカレはボジョレー出身で、代々続く栽培・醸造家の家系で育ち、自然派ワインの父故マルセル・ラピエールを叔父に持つ家系です。ブルゴーニュ・ディジョン大学で醸造学を学んだ後、2年間自然農法団体で働き、1991年からはヴォーヌ・ロマネの一流生産者プリューレ・ロックで10年に亘って醸造責任者を務めました。ロマネ・コンティ社の醸造長に誘われる程の作り手ですが、自分の信念を持ったワインを造りたいとその座を蹴って2001年に自身のネゴシアンを立ち上げ、初ヴィンテージをリリースし、現在に至ります。現在は9.5haの畑と契約を結び、年間約5万本を生産。そのワイン造りは絶賛がやまず、自然派の巨匠としてその名を世界中に轟かせています。
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■ヴィンテージ/2021年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■栽培/ビオロジック
■生産国/フランス
■生産地/ブルゴーニュ、ボジョレー
■生産者/フィリップ・パカレ
■原産地名称/A.O.C.ボジョレー
■セパージュ/ガメイ(100%)
■ALC/12%

色調は輝きのあるほのかに紫がかったやや濃いめのラズベリーレッド。粘性は中庸。
香りはブルーベリー、ラズベリー、チェリー、イチゴの果実香に牡丹、バラ、スミレや甘草、シナモン、ナツメグ、丁子、腐葉土、なめし皮等、華やかな芳香が感じられます。
味わいはフレッシュ感を残すまろやかな果実味と心地良コクを感じるしなやかな酸味から、緻密で口当たり滑らかなタンニンのフレーヴァーが広がり、少々のビターなニュアンスを含んだ、果実の甘酸っぱいピュアな風味を余韻として残る。

「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」…何となくいつもより控えめな(笑)2021年のヌーヴォーのキャッチコピー。
昨年フランスは「歴史的な農業災害」と言われるほど壊滅的な霜害の影響を受けたとのこと…確かにここ最近では全体的にスマート感は否めない味わいだったと記憶しています。

“フィリップ・パカレ/ボジョレー・ヴァン・ド・プリムール”2021年VTも御多分に漏れず、例年と比較するとやはり若干スリムな印象で物足りなさは残ったものの、優美なボディとヴィロードのような質感、そして全体的な味わいのバランス加減を秀逸に仕上げているところは…パカレ、やっぱり流石です。
HP 80+pt

 


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