今回は、山梨県甲州市のワイナリー「塩山洋酒醸造」がステンレスタンクで発酵させた甲州と別の酵母で発酵、樽熟成した甲州をブレンドした、“ザルツベルク甲州”の2019年VTをいただきました。
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【塩山洋酒醸造株式会社とは?/サイトより引用】
1957年(昭和32年)、果実生産者組合を母体に設立されました。日本品種を第一に考え、欧州系品種は一切、栽培・醸造していないワイナリー。甲州種ワインは日本ワインコンクールにおいても連続受賞を続けています。日本品種で自社にしか出せないワイン造りを日々、研究し、より良いワイン造りを追求しています。
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■ヴィンテージ/2019年
■種類/白
■タイプ/辛口
■生産国/日本
■生産地/山梨県甲州市塩山
■生産者/塩山洋酒醸造株式会社
■製法品質表示基準/日本ワイン
■地理的表示/G.I.Yamanashi
■セパージュ/甲州(100%)
■ALC/11%
色調は輝きのあるほのかにグリーンがかった澄んだ黄金色。粘性は弱めで、さらっとした印象。
香りは柑橘類、リンゴ、洋梨の果実香にスイカズラ、菩提樹、アカシアや丁子、貝殻、石灰のようなミネラル香等が感じられます。
味わいは口当たりまろやかな果実味と爽やかで優しい酸味の広がりから、しっかりとしたドライかつビターなニュアンスがコクと深みを付与。余韻に向けてはキリッと引き締まったミネラル感を残す。
ちょいと昭和的ですが(笑)、甲州種のワイン、どちらかと言えばあらゆるシチュエーションにそっと寄り添う「良妻賢母」的なイメージが強かったのですが、今回いただいた「ザルツベルク甲州」、あらゆる手法を用いた甲州をブレンドしたことによってもたらされたもの?か、甲州“らしい”素朴な爽やかさを持ちながらも、“らしくない?”奥深い複雑さも兼ね備えた、なかなか飲み応えのある個性的な味わいに仕上がっています。
日本固有の品種である“甲州”。その可能性を十分感じさせてくれる一本でした。
☆HP 81+pt