先月18日、“ボジョレー・ヌーヴォー”が解禁となりました。
かつては時差の関係で「先進国の中で最も早くボジョレー・ヌーヴォーが飲める国」と話題になり、国内で一大ブームを巻き起こしたこと、今となってはとても懐かしい出来事に感じられますね?(笑)
それと忘れちゃいけないのが、毎年公表されるとてもポジティブ?なキャッチコピー!(苦笑)
ちなみに今年は「挑戦の末たどり着いた、納得のヌーヴォー」…なんだとか。
事前に、ブルゴーニュ地方が春先から初夏にかけて深刻な霜害や雹害に見舞われているという話は小耳に挟んでいたので、何となく今年のキャッチコピーの言わんとしていることが解るような気がしないでもありませんが、要は「生産者の実力が問われる2021年VT」ってことなんでしょうね。(笑)
さて、前置きが長くなっちゃいましたが(汗)…今回はフランスで活躍する日本が誇る日本人醸造家「仲田晃司」氏が樹齢70年以上の古樹の葡萄のみで造り上げたヌーヴォー、“ルー・デュモン/ボジョレー・ヌーヴォー ヴィエイユ・ヴィーニュ”をいただきました。
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【ルー・デュモンとは?/サイトより引用】
ルー・デュモンは日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。
それぞれのテロワールや個性を研究し尽くした仲田氏が、自ら厳選した葡萄を醸造方法から熟成まで全て氏がイメージするそのアペラシオンのスタイルに合わせて仕込み、ワイン造りを行っています。
全ての過程において手をかけ、情熱をもって造られるワインには、仲田氏の人柄はもちろんのこと、日本人ならではの細やかな感性、丁寧なモノ造りの精神がしっかりと表現されています。
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■ヴィンテージ/2021年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■栽培/リュット・レゾネ
■生産国/フランス
■生産地/ブルゴーニュ、ボジョレー
■生産者/ルー・デュモン
■原産地名称/A.O.C.ボジョレー
■セパージュ/ガメイ(100%)
■ALC/12.5%
色調は輝きのある紫がかった濃いラズベリーレッド。粘性は中庸。
香りはラズベリー、ブルーベリー、チェリー、イチゴの果実香にスミレ、牡丹、ゼラニウムや甘草、シナモン、丁子等、とても新鮮でチャーミングな芳香が感じられます。
味わいは凝縮された葡萄の旨味を感じるフレッシュ感を伴なったまろやかな果実味と伸びやかで綺麗な酸味から、口当たり滑らかで流れるようなタンニンのフレーヴァーが広がり、余韻には心地良いビターなニュアンスを残す。
昨年、解禁日にいただいた時は熟成を意識したのか?酸と渋味が若干突出した印象を受けましたが…今年は葡萄の出来を加味して?早飲みを意識したのか?果実味・酸味・渋味のバランスが上手く調和されており、ヌーヴォーらしからぬ?濃縮感とヌーヴォーらしいフレッシュ感のハーモニーを堪能できる出来栄えとなっています。
ヌーヴォーという括りを考えればお値段はお安くないですが(汗)…やはりワンランク上のヌーヴォーでしか味わえない一本と言って間違いないですね。
仲田さん、流石っす!(笑)
☆HP 79pt