今回は“シャルドネの魔術師”と呼ばれる天才醸造家「ジャン・マリー・ギュファン」が、南仏の自社畑の葡萄をメインに毎日飲めるような価格帯のワインとして造り上げたVIN ROUGE、“オ・フィル・デュ・タン/ルージュ”をいただきました。
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【ヴェルジェ・デュ・スッドとは?/サイトより引用】
RVF誌でマコン唯一の最高評価★★★を獲得するドメーヌ・ギュファン・エナンが1990年より始めたネゴシアン部門。
1980年代にベルギーよりブルゴーニュに移り住んだジャン・マリー・ギュファンは、マコンの醸造学校でワイン造りを学んだ後に小さなドメーヌを購入し、持ち前の芸術的才能を活かした白ワインをリリース。“シャルドネの魔術師”と呼ばれる様になりました。栽培家・醸造家としての才能に続いて、ヴェルジェではギュファンのネゴシアンとしての才能も開花。
彼の栽培・醸造理念に共感する栽培家のみから手に入れた葡萄から、ドメーヌ・ワインと同じ手法で醸造を行っています。RVF誌では、ヴェルジェもブルゴーニュのネゴシアンとして最高評価の★★を獲得しています。1997年には、南仏ヴォークリューズの高地にドメーヌを購入。南仏で造られるドメーヌワインは“ギュファン・オ・シュッド”、ネゴシアンワインは“ヴェルジェ・デュ・シュッド”の名前でリリースしています。
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■ヴィンテージ/N.V.(ノン・ヴィンテージ)
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■生産国/フランス
■生産地/プロヴァンス、ヴォークリューズ
■生産者/ヴェルジェ・デュ・スッド
■原産地名称/Vin de France
■セパージュ/グルナッシュ(37%)、シラー(35%)、カベルネ・ソーヴィニヨン(28%)
■ALC/13%
色調は輝きのあるほのかに紫がかったやや濃いラズベリーレッド。粘性は中庸。
香りはブルーベリー、ラズベリー、カシス、干しプラムの果実香に牡丹、バラ、スミレ、針葉樹にドライハーブ、シダ、メントール、黒胡椒、カカオ等の芳香が感じられます
味わいはフレッシュ感を伴なったまろやかな果実味とキレのある伸びやかで綺麗な酸味から、心地良いボリューム感の口当たり滑らかなタンニンのフレーヴァーが広がり、余韻には少々のスパイシーかつビターなテイストを含んだ、口中に染み込むような甘酸っぱいニュアンスを残す。
ワイン名の「オ・フィル・デュ・タン」(Au Fil du Temps)とは、「時の過ぎ行くままに」という意味なんだそうです。なかなか小洒落たネーミングですが、お味の方もカジュアルワインの位置付けとは思えないほどの、重からず軽からず、絶妙のバランス加減の上品な味わいに仕上がっており、まさに秋の夜長、過ぎ行く時を忘れ、ゆっくりといただきたくなるような南仏産ワインの逸品と言えそうです。
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