ガヤ/バルバレスコ(1961) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

イタリアワインの帝王と称される「アンジェロ・ガヤ」。
今回は「ワインスペクテイター誌」で92点を獲得した、そのガヤの父である「ジョヴァンニ・ガヤ」の貴重な1961年VTの“バルバレスコ”をいただきました。

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【ガヤとは?/サイトより引用】
ガヤの歴史は、17世紀半ば、ガヤ・ファミリーの初代ジョヴァンニ・ガヤ氏がスペインのカタルーニャ地方からピエモンテに移住してきたことから始まりました。ジョヴァンニ氏は1859年にワイナリーを創設、2代目の時代には、現当主であるアンジェロ氏の祖母、クロチルド・レイ女史もワイン造りに参加し、徹底して品質にこだわるガヤスタイルのワイン造りの基礎を造り上げました。そして3代目、アンジェロ氏の父にあたるジョヴァンニ氏の代に、現在もガヤのフラッグシップであるキュヴェ、バルバレスコが高い評価を受けたことによってイタリアワイン界のトップとしての地位を確立、同時に「ソリ・サン・ロレンツォ」や「コスタ・ルッシ」などの畑を購入し、ワイナリーを拡大しました。そして4代目、現当主のアンジェロ氏の時代。1961年からワイナリーに携わっていたアンジェロ氏は、バリック樽の導入や、単一畑のワインの生産など、様々な改革を実施。ピエモンテの伝統的なワイン造りを守りながら、革新的な設備や技術を取り入れ、世界中から認められる存在となりました。現在は、5代目を担う3人の子供たちとともにワイン造りを行っています。
また、1990年代には本拠地のピエモンテだけではなく、トスカーナ州にも二つのワイナリーを購入。現在、ピエモンテには250エーカー、トスカーナには67エーカーの畑を持ち、両方の産地から世界的高評価受けるワインを数多く造り出しています。
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■ヴィンテージ/1961年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/ピエモンテ州
■生産者/ガヤ
■原産地名称/D.O.C.バルバレスコ
■セパージュ/ネッビオーロ(100%)
■ALC/13%

色調は琥珀色を帯びた落ち着きのある濃いラズベリーレッド。粘性はやや強い。
香りはブラックベリー、ブルーベリー、干しプラム、イチジク、カシスの果実香に牡丹、シダ、バラ、スミレや針葉樹、タバコ、シナモン、丁子、腐葉土、なめし皮、木樽由来のヴァニラ香等、複雑でしっかりとした熟成感が現れている芳香が感じられます。
味わいは口当たりソフトでまろやかな果実味とキメ細やかで滑らかな酸味がバランスよく調和した風格と気品のあるテイストから、60年の時を経たと思えないほどの生き生きとした力強さの中に底知れぬ優しさを兼備したタンニンの極上のフレーヴァーが口中いっぱいに広がり、余韻に向けては甘味・酸味・渋味が三位一体となった奥行きと幅の広がりを感じる複雑性の高いニュアンスが長く持続。

人間でいえば「還暦」を迎えるワイン。
振り返れば…今までいただいた古酒の印象として、何もかも知り尽くしたかのような落ち着きある味わいとともに何とも言えぬ儚さを感じたものでしたが…今回いただいた一本、もちろんピークは過ぎたかも知れませんが、まだまだ未来を見つめる活力をひしひしと感じることができました。
まさに、天と地と人が総力を結集して造り上げられた至高のバルバレスコ。
いや~、素晴らしいワイン…いやっ、ワインってホント素晴らしいですね~!(笑)

☆ HP 88pt

 

 


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