1967年に発足したブルネッロ・ディ・モンタルチーノ協会の初期メンバーに名を連ねる老舗。
2003年からは、イタリアファッション界の名門「フェラガモ家」の所有するワイナリーとなっています。
今回いただいたのはフェラガモ以前、1980年ヴィンテージのブルネッロ・ディ・モンタルチーノです。
■ヴィンテージ/1980年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/トスカーナ州、シエナ県、モンタルチーノ
■生産者/カスティリオン・デル・ボスコ
■原産地名称/D.O.C.G.ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ・グロッソ(100%)
■ALC/13%
色調は落ち着いた色合いのエッジ部分がオレンジがかった濃いめのガーネット。粘性は中庸。
香りはブルーベリー、ブラックベリー、カシス、干しプラムの果実香と牡丹、スミレ、シダ、メントールや甘草、シナモン、ナツメグ、コーヒー、樽由来のヴァニラ香から、タバコ、なめし皮、森の土、キノコ等の複雑性のある芳香が感じられます。
味わいはソフトで滑らかな果実味としなやかで優しい酸味がアタックからバランス良く調和。タンニンはしっかりとした酒質の強さを感じつつも、口当たりはスムースで熟れたニュアンスが感じられ、余韻に向けてはそれらが混然一体となったテイストが幾重にも重なるように口中いっぱいに広がります。
1980年は、モンタルチーノ協会公式チャートで優良年と呼ばれるヴィンテージと言われていますが、それを踏まえずとも、モンタルチーノの天の恵みと大地の息吹が感じられる、39年の時を経ても衰えを知らない傑出した一本と言って間違いないですね。
☆HP 86+pt