“トゥア・リータ”は、1984年にヴィルジリオとリータ夫妻が、当時ワイン産地として全く無名のトスカーナ州はスヴェレート地区に土地を購入して設立した家族経営の小さなワイナリーでしたが、1992年、後に天才エノロゴとして世界的に有名になる「ルカ・ダットーマ」とともに手がけたワイナリー初リリースの「ジュスト・ディ・ノートリ」が注目され、ついには1997年ヴィンテージがワイン・スペクテイターで100点。2000年ヴィンテージがワイン・アドヴォケイトでも100点を獲得した“レディガフィ”が誕生!イタリア・ワイン唯一の2大誌満点という素晴らしい快挙を成し遂げたことで一躍有名に…まさに“シンデレラ”的なワイナリーといったところでしょうか?
今回は残念ながら“レディガフィ”ではなく(笑)、“トゥア・リータ”をお手頃価格で味わえることで人気の“ロッソ・ディ・ノートリ”をいただきました。
ちなみに、この“ロッソ・ディ・ノートリ”、年々品質があがり、2010年ヴィンテージからは「レディガフィ」など上級キュヴェとエチケットが同じデザインでリリースされるようになったんだそうです。
そう思って、ワインのエチケットを改めて見直すと何となく風格が感じられてきちゃったりして…(笑)
■ヴィンテージ/2013年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■生産国/イタリア
■生産地/トスカーナ州、スヴェレート地区
■生産者/トゥア・リータ
■原産地名称/I.G.T.トスカーナ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ(50%)、メルロー(20%)、カベルネ・ソーヴィニヨン(20%)、シラー(10%)
■樹齢/10年
■発酵/ステンレス・タンク。主醗酵後、マロ・ラクティック醗酵
■熟成/ステンレス・タンク(4ヶ月)
■ALC/14%
■購入価格/2,570円
外観は、キラキラと輝きがあり、色合いは濃からず薄からずといった感じの赤みがかった澄んだルビー色。
香りは、ブルーベリー、カシス、チェリー、ラズベリー等…赤と黒系果実が混在した芳香にスパイス香や微かに乾いた草のようなニュアンスも感じられます。
味わいは、まろやかな果実の甘味と活発でシャープな酸味が口の中に広がり、その後にしっかりとしたタンニンのビターでスパイシーなフレーヴァーが余韻として続きます。
とても軽やかでエレガントさが感じられる綺麗な味わいでしたが、全体的に若々しい印象の方が強く、もう少々の落ち着きがあれば、深みや奥行きがプラスされ、今とはまた違ったテイストになりそうな気がしました。
少なくともこのヴィンテージは、いただく数時間前に抜栓しておくか、もう少々セラーに寝かせて置いた方が良いかも知れません。
☆ 76 pt ☆
