過去を振り返ると、それは昨日のことのようでもあり、
遠い記憶にも思え、しんみりした何かを伴って、でもなんとなく、
全部あれで良かったんだな、というところに落ち着きます。
そう。
何があってもそれが良かったんだと思う。
最後に有難いなぁとニッコリできたら、OK。
なんて大げさな出だしですが(笑)。
息子が小学校を卒業する年齢となり、
また、初めて育てたアピストのF1が、近々1歳になるのを思い、
あれこれ回顧していたわけなのです。
ビタエニアータ・シシタのペアが産卵してくれたのは、2012年の2月3日でした。
88個の卵は減りつつも孵化して育って、
ミクロソリウム水槽に、いくつかのM水槽に、それぞれ多様な姿となって泳いでいます。
色もヒレの長さも成長したと実感しますが、まだほっそりとした幼さが残っています。
こちらシシタパパ、背びれを水カビでやられる前です。
息子さん。
やっぱりパパの方がカッコいいか~。
腕が悪かったですゴメンよ(泣)。
アピストって、何か月で大人になるのかしら。
成魚の基準って、どこに求めるんだろう?
繁殖できる能力を得たら大人なのかな?
サイズが大きくならなくなった時点で成魚?
いつか上向きの曲線を描いていた成長はピークを迎え、
そこからはゆっくりと下降していくはずです。
今度聞いてみようっと。
私はアピストのスタートまもなくAnの客となったため、
他のお店をほとんど知りません。
知識はゼロでした。
WEB上をさまよっていて時折見かける「水森」とか「ルミ」も、
何のことやらさっぱりわからず。
いまさらながら他店の様子をチラ見すると、
出来上がった個体が売られていることがほとんどなのですね。
美しくて、大きい。
水槽に入れたら、その場できれい。
そうなのか。
でも、Anは違います。
お店にいるのは大抵小さくてフナみたいな色の魚です。
とにかく、地味(笑)。
それが、コケまみれのバッチイ水槽に入っている。
あ、熱帯魚屋さん♪ってふらりと入ったら、
なんじゃこりゃ?となるでしょう。
しかも値段は高い(笑)。
グッピーやモーリー、プラティの価格がベースにあったら、
思わず二度見するような数字がそこにあります。
よくわからないヘンなお店です。
でも、だからこそ、なんですよね。
私もその一人である客たちは、チビのフナっこを大枚はたいて買っていく。
その裏にあるのは自分の目利きへの自信か、
店主への信頼か、でしょう。
そして自宅の水槽に入れると、そこからがもう・・・ね。
とにかくまぁ、変貌がすさまじいのがアピストです。
フナっこが虹色に輝いていく。
そして、卵を産んで、孵化した稚魚が親を超えて美しくなり、
また、親とは似ていない美を見せてくれたりもする。
自分が育てた結果が、目に見えるものとしてある。
しかも生きている。
これが嬉しくなくて何だと言うの♪
そう、育てるとは大いなる喜びなのだ。
主婦に飼育者が多くないのは、人間の子供を育てているからかもしれません。
そこで満足を得ているから、他に要らないのかもしれない。
男性は産卵イヤ間違い、出産もできないし、母乳与えて云々なんて体験がありません。
大抵、外で一生懸命働いて、帰宅して見るのは子供の寝顔のみという方も多いでしょう。
以下略。
とにかく、育てるって楽しいのです。
大変だけど、悲しいことも悩むこともいっぱいあるけど、
やっぱり素敵で素晴らしいです。
そして私は今、この子たちの成長を楽しみに、
何とかドジしないようにと言い聞かせて日々を送っています。
地味に毎日同じ量のブラインを落として、
目の前の子が派手になって行く。
知識を得て、心を配ってね。
そして、そう、可愛く、楽しくね。
今季のエリザベ・トゥッカーノです。
この三日月目いいわ~♪
赤い、もっと赤くなる、予定。
ギラギラ狙うメンデ♂くんと、ビビり気味♀ちゃん。
エリザベの隣にいます。
でもあまり意識していないみたいです。
もっとぷんすかやると思ったんだけどなー。
愛らしいね。
カンディディママさん。
子育て中はギラギラ蛇模様です。
おチビさん!
パパは普段より地味になるみたい。
面白い。色も白い。
ボレリィもトリファもカカトゥも稚魚がいるわけで、
常に育てる喜びに浸っていられる、幸せな飼育者でありました。
ありがたやキミたち。
今年はエリザベちゃんにも感謝したいなー。
なー。
やっぱおれイケてるわ、ぽちぽち。
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