2018年11月26日:
従妹の香代子姉さんが母の見舞いに来てくれた。眠り続ける母の横で何時間も居てわたしと話をしてくれた。わたし達の会話を、母は聞こえているんだよねと思った。香代子姉さんが「そろそろ帰るで、また来るで」と言った時わたしは、「帰らないでいてほしい」と何故か思った。でも引き止められないなと思い「ありがとうね」と言って見送った。
それから勤務先から兄が来て、夕方5時過ぎには兄の妻と娘もきた。父はもちろんずっと一緒。
母の眠る横で、皆でお弁当を食べる。
食べ終わったわたしが立ち上がった時、何となく母に「太陽・・・」と呼ばれた氣がしてわたし達とは逆方向に顔を向けてる母に目を向ける。「ん?・・・・お父さん、お母さんの顔色がものすごい青くなってる。顔色がおかしい。看護師さん呼んで!」
みんながベットを囲み
「お母さん?お母さん?おっかさ!おっかさ!ばあば!ばあば!」父も母の名を呼ぶ。
呼んでも反応はなくて
「はっ、はっ、はっ」と微かに小さな息をづかいが聞こえてくるだけ。そして呼吸が止まる。・・・・・・
暫くして兄がもう一度
「おっかさ!」と声をかけたとき息を吹き返し、そして、息を引き取りました。。。。
やっぱり耳は聞こえていて、兄の声に応えるように一度息を吹き返し母は旅立ちました。
つらいつらい闘病とつらいつらい介護の時間は終わりました。お母さんもやっと楽になれました。
母の體を綺麗にしてくれてる最中
母の顔は笑ってる表情に変わりました。
苦しい表情から優しく微笑んでる顔に・・・
兄が「太陽!おっかさ笑ってる」と言ってほほ笑んだ顔を今も忘れません。
闘病中でも命が長くないと分かっていても最期まで綺麗にオシャレに愛情深い母でした。強い母でした。
みんなの太陽でした。