ホスピス病棟に
わたしが寝泊まりし始めたのが2018年10月21日。
20日も母は生きようと頑張り続けてる。
今日か明日かと言われ続けて今は11月11日。
薬を打っても打たなくても寝ている事がほとんどになりました。水も飲めない・痰が絡む・脈も弱ってきている。
母の意識がふと戻る。何かを訴えてくるけれどそれを読み取る事が簡単ではない。
11月12日。看取り病棟の院内に大きな家族ルームがある。そこでひとりソファーでくつろいでいるとガラス越しに廊下を走ってくる兄の姿が見えた。何となく嫌な予感がして急いで兄に駆け寄ると
「母さんやばいかも!!!」
兄を追いかける様に走って病室に入る。
母の目が異常なほどに開き切っていて
全身硬直し突っ張っている状態。
痙攣みたいになって
それから
呼吸が止まった。
母の足元からベットのパイプを掴み
お母さん!お母さん!?と声を掛ける。
こんな形で息を引き取るのかと一瞬思った。焦った。
父も兄もわたしも、母を見つめて息を吞んだ。
ダメかと思われたとき、母が息を吹き返した。。。。
主治医が麻薬の量が少し多かったかもしれません。
次回からは少なめにし痛がる度合いを見て調節してきましょうと言った。
もう連日 緊張
自分の心も體も限界だった。
この時に知っていたら病室に持っていただろう。
