2018年10月21日。ホスピス病棟1日目。
母の笑いが少し見れた。この時は、少しご飯が出ていたけれど、固形のものでは詰まってしまうので汁ものばかり。生きているのに食べ物さえ普通に食べられないのは見ているこちら側としても胸が苦しい。
父は、母と同じ部屋で寝泊まり。私は、廊下を挟み家族部屋という所で今日から寝泊りをする。流石に初日から一人、病棟が病棟だけにちょっと怖いのもあり母、喜美子(仮名)の姉のみつよに暫く一緒に寝泊まりしてくれるように頼んだ。
畳6畳の部屋での寝泊まり。
リウマチの薬を断薬して3年目の私。自分の体調とも相談しながら出来る範囲で母との時間を大切にしていきたい。
朝は、10時頃から、母の病室に行く。
朝ご飯は、父と交代で院内の食堂で済ませる。
なるべく母ひとりにしないように。
父が少し部屋から出ていくだけでも「お父さんは?お父さんは?」と言い出して不機嫌になる。
私が少し長めにコーヒーを飲みに行ってると、父から電話が来て「お母さんが、太陽はどこに行った?」と言ってるから早く戻るように言われる。
兄は、会社勤めしてるので泊りはそうそうできないけれど。殆ど毎日のように病室に足を運んでくれたし、来れない時はラインで様子を聞いてきたり食事の差し入れをしてくれたりよく動いてくれた。

