明るく笑って病室に入ると母が体を起こして、
ベット脇に手すりを握って、私が来るのを待っていたから
私の方がビックリした。
母が自分の身体を起こすことが出来るとは想像すらしていなかったこと。
母が起きて待っていてくれて事に、もともと弱みを見せない強い人ですからこんな時にも頑張るかと思ったし、母らしいなとも思った。この人、凄いわって。
だけど、瘦せてたよ。
前回見た時とは全然違って。
表情がない。
お母さんの面影がなかった。
目が顔が身体が全部お母さんじゃない。
だけど、
そういうことを自分が感じながらも
自分は明るく笑顔で対応してた。
だって、あたしが悲しくなったら、
あたしが泣いたらいかんと思ったから。