(某事件?前の過去記事ですが、そのまま挙げておりますご注意ください)


緞帳が新しくなっての四月大歌舞伎は陰陽師、将来の大河主役?な美男二人(隼人と染五郎ちゃん)を目の前でがっつり堪能。席が良すぎて首痛くなる贅沢よ!


いやーラスト宙乗りは面白すぎる唐突無形、自由極まりないアホな変態猿之助←大好きです←澤瀉屋ファン友人に聞くと、三代目が良く使っていたお衣装に似ていて涙、、だそうで。

だんまりやらぶっかえりやらどこを観ても歌舞伎演目すべてへの愛あるオマージュに溢れ、全員踊る、下手が居ないチーム猿之助、あっという間に終わったよ。
長唄常磐津さんまで板の前の方に出て主役にしてもらえるてーんだから、ホントに凄い。

若手をこれでもかと鍛えながら華持たす。泣けてくるよねそりゃ普段は辛口批評の渡辺タモっさんも大絶賛なのわかるわー。

個人的には壱太郎、主役だよね?いやそれくらい猿之助演出に食らいつき!児太郎ってこんなに絶世の美女&声良かったっけ。もう團十郎のとこで子守出演してる場合じゃないよ!←言い過ぎ

このあたりの若手が40代までは観て死ねるんだと思うと本当に嬉しいわ💕

とにかく歌舞伎って40分観てすぐ35分休憩を繰り返すのが素晴らしい!観て昼食べて、また観てオヤツ食べてまた観て帰るって腰痛の腰にも最高じゃ!!高齢者に最も有り難い時間配分!!トイレ近くなっても通えちゃう

お友達と3年ぶりに5階庭園茶屋で語る語る和紅茶と抹茶善哉、抹茶ミルフィーユなどを頂きます
刀剣乱舞歌舞伎行って参りました!

松也座長の主演初演出、ゲームの世界と歌舞伎の融合!
演舞場らしい盆回りを駆使した一大スペクタクルに仕上がってて良かったじゃないの!

驚かせ笑わせ泣かせる、たぶん5月の猿之助陰陽師を随分パク…参考にしたんじゃないかとあちこちで気付く古参ごめんだが、良くやった!と褒めるしかない。

菊之丞さんの助けが大きいよね。

特殊演出に物凄く金が掛かってるから、主演格な三人がものすごい二役!
若手じゃなきゃムリですこんなの!

それが今回は大当たり。
これが歌舞伎の普通と思われたらマズイ

右近と鷹之資が大活躍なのも嬉しいよ。←六代目菊五郎と富十郎さんの遺伝子どちらも半端ない

カテコありの撮影オッケー拡散希望は演舞場初じゃないかな?さすがゲーム原作、これも新しい流れになるね。

で、一番今回感動したのが鳴り物さん達。

いわゆる和楽器バンド?いつもの浄瑠璃さんじゃなく、こちらも若い和楽器演奏者さんたちの英気溢れる演奏だった。

ドレミ調弦したお琴って、もしかして無敵じゃないのかな!

しかも生の響きを届けるのにわざわざ弦の面を客席へ向けて立てて、覆いかぶさって演奏してる!頭に血が昇りそう!凄かった。。

琵琶のソロ演奏も圧巻。

良く太棹で歌舞伎の途中に青い幕前でソロで豪快に演奏することを大薩摩と言うんだけど、それを女性で琵琶で堂々と聴かせ、刀剣たちの哀しみを見事に表現したよ!

和楽器が凄すぎて、宗近(刀)と義輝(持ち主)の一騎打ちのクライマックスを見逃しそうだった!

アニメゲーム原作を侮ることなかれ、若い大衆が求めるものを舞台に掛けるのはエンタメの基本なんだな

と、ここからは余談ですが

今回、松竹の抑えているドセン前方チケットを頂けた訳だけど、刀剣乱舞ゲームサイトから最速先行で高い手数料払って抑えた若い子ちゃんたちが、前方だけどサイドのむしろ後ろより見にくい席を割り振られてしまって大騒ぎになったんだよね。

古い劇場のチケ配システム(松竹会員優遇)を知らなかったとはいえ本当にすまねぇ、、な気持ちになった。

でも若いって素晴らしい!あんなに炎上したのにいざ舞台が始まって素晴らしかったら、そんな事どうでも良い、となってホッとした。

年配が気を揉むまでもなく、新しい世界は進んで行くよ!
宝塚は演者を育てるだけじゃなく、脚本家演出家を新卒採用で1から育てる日本の唯一の劇団です。

しかもそれを観るのは観劇歴ほぼ人生と同じくらいの猛者ばかり。

大変なんだけど実際、何人もの新進気鋭の演出家を外部排出している。
最近では植田景子とかね、劇団がわざわざヨーロッパに留学させて育てて、今は外部で大活躍!

まぁ、ずっと居てくれないのも困るんだけど、帰ってきてたまに演出してくれるんで充分ですハイ。

で、昨日は横浜のKAATで見てきた「海辺のストルーエンセ」も19年デビューの新人演出家、指田珠子先生の作品

もうね、導入の場面からこりゃエリザ?ベル薔薇?ワカリヤスー!
中盤にはなんとエアテニス?!レーザー光線までは使ってなかったけど間違いなくスパンスパンの球音使ってコスチュームものに無理やりテニプリ突っ込んで来てる爆

若い演出家はもうすでに物心付いた子供の時からテニプリ2.5舞台があり、帝劇はミュージカル全盛期。

もう、観てきたもんをぶっこみ、イケメン眼鏡にラケット萌を炸裂させるその素直さイイゾイイゾ!←もしかしなくても手塚ファンだな!

どうせなら白衣もくれたら良かったのに←欲しがりちゃんには油断せずにイこう!

古参観客には観てきたものを透けて観る楽しみまであるなんて。

宝塚は育成ゲームと言われるけれど、それは演出家にも言える凄い世界ですよ。

場面展開はスピード感見事で歌も歌詞も良い。

テーマもカワイイ「それは恋の病」から「新しい自由で平等な時代への挑戦」も今の世情に合ってる。

白兎とライオン(虎)の対比とか、大河かどっかで観たようなキーワードも素直に使っとるワハハ

タイトルの「海辺の…」もそりゃ横浜だし、ワハハ

そしてアンニュイなセピア色の海岸線でラストは虚しく「貴方は何者?」と観客の人生にまで迫る壮大な所へとグイグイと持ってく手腕恐るべし。

トップと娘役の恋や当て書きなんかのお約束をクリアしつつ、言いたいことを全部言う宝塚座付き作家の正統派の誕生に拍手を贈りましょう。


周りのイケメン賛美をむしろ嫌がっていた二番手、朝美絢がむしろ吹っ切れてその美を見せ付けるまでに進化した別箱主演を成功させたのはマジ凄いよ。

とはいえまぁ、まだ若いし言葉のチョイスがね。
「恐悦至極に思います」←存じますじゃないのそこ!他にも色々。。

日本語は新しくなっていく、若い子がそっちのほうが今はしっくりくるってことなんだね。。

見守って育てるよ。うん。