コンビニで買ったカツサンドをほおばりながら、ふと
(もしも、この、パンに挟まれたソース味の揚げ物の中身が硬めに戻された車麩でも、自分は気付かないのではなかろうか、いや、きっと気付かない)
という思いに囚われました。
「カツ」自体は、なにかにパン粉をまぶして揚げたものなので、たとえ揚げ物の主体が車麩だとしても「カツサンド」の看板に偽りはないわけですが、カツサンドといえば特に断りがなければ豚肉が入っているはずという先入観を持って食べているから豚肉の味がする、みたいなバイアスは、自分の中では大きい気がします。
肉であることに(嗜好でも忌避感情でも)特にこだわりがないから余計に。
では、ワタクシがそれを「豚肉のカツ」だと判断する要素は一体なんなのか。
歯ごたえか、油を吸ったパン粉か、はたまた甘辛いソースの味か…
というのに類したことを、このごろ頻繁に考えております。
きっかけは、1週間ほど前からちょいちょい流れてくる「ノンアルコールワイン」なるもののTVCMです。
耳目にするたび、ピエール・バルー氏がサンバ・サラヴァに書いた
「かなしみのないサンバは、酔えないワインのようなもの」という一節を思い出し、どうしてもそのCMが
「かなしみのないサンバ 新発売
」
的に見えてしまう次第です。
いや、それめっちゃ楽しいけどサンバちゃうし(実際マツケンサンバⅡはサンバではないらしい)!確かにノンアルコールでもハイになれそうだけど!
世にノンアルコールを謳う商品は既に沢山あるけど、正直どうなんや、そこまでして飲みたいんか、そもそも何をしてビールであるとかカクテルであるとかワインであるとかを認識しているのだろうかと考えるにつけ、これは意外と深淵なテーマだなと思うようになりました。
アルコールのないぶどう果汁ではただのぶどうジュースだし、酵母の香り…これを足せば多少それらしくなるかもしれませんが、それでも焼き立てパンの香りのするぶどうジュース以上になるかどうか。
オークチップを漬け込んで香り付けしてもいいけど、全てのワインが樽熟成なわけでもないし、ステンレスタンク熟成のワインが好きな人にはそれはムムム案件だし。
スパーリングなら、多少はそれらしくなるかも…ってそれじゃあ偉大なるシャンメリー先輩じゃん!
と、なかなか難儀なのではないかと思いますが、病気や体質などでお酒を飲めない人が
「そうそう、この感じ」と味わえるようなものであればいいなと、ちょっと平和めに締めておこうと思います。
では、サバラ(意味不明)!
※この記事を読んでくださった方で実際にノンアルコールワインを飲まれた方がいらっしゃれば、感想をお寄せいただけると幸いです。