おう、もう大晦日か!
てなわけで、今年も弊ブログをご訪問いただきありがとうございました。
新型コロナの影響で例年より多めに本を読んだので、年末締めとして、雑感を。
どの本も甲乙つけがたいのですが、今年一番の良書はこれかな。

子どもたちが遭遇しそうなシチュエーションを例に、平易な文章でそこに潜む差別や偏見、抑圧などの問題点とその対処法が書かれていますが、本質的で前向きなので、本当にたくさんのティーンに読んでほしいです。
と同時に、イチ大人としてうっかり人を閉じ込めてしまわぬよう心せねばと心を新たにした一冊です。
全く違う意味でお子様にオススメしたいもう一冊がこちら。

あら、絵が暗いわね。
これは、お店の古いカンバンの文字を観察して特徴を分析し、フォント化するというプロジェクトの書籍化なのですが、今までにないモノの見方を得ると世界の解像度が変わる、みたいな体験ができる本として、とてもいいと思っています。
きっと、街中に溢れる看板やのぼりや本のタイトル文字を見る目が変わるし、レタリングがしたくなること請け合いです。
お子様へのオススメ度を離れて、個人的に最もしんどかったけどメチャクチャ面白かったのは、やはりこれ。

読むのに一ヶ月ぐらいかかりましたし、万人に薦めたりはできませんが、読んでいる間は、宇宙を外国語のガイドブックでソロソロ進んでいくような、少しの不安と大きなワクワク感がありました。
リーマン予想のキモ、ゼータ関数のゼロ点が素数にどう絡んでくるのか、とりあえずアウトラインは掴めたと思います。作者ありがとう!
もう一つ、数学のワクワクにもう少し親しみやすい本の話を。

空に星があるように、この世には数学が溢れている。
あなたが星の全てを知らなくても星に美しさを感じるように、数学の全てを知らなくても数学の美しさを感じ取って欲しい。
みたいなコンセプトで、ロマンティストと呼ばれるプレゼンターが、それぞれの愛するジャンルの数学の浪漫を語るイベントを書籍化したものです。
トピックはさまざま、今年ワタクシが改めて熱中したリーマン予想ももちろん入ってます。
これを読んで「あ、前よりも分かるようになってる」と少し嬉しくなりましたよ。
ですが、この本の中で最も印象に残ったのは、最終章の相対性理論の話でした。
というのも、ワタクシ、ブログを始めた頃、次のような記事を綴っておりまして。
この中で「ブラックホールの中って時間がとまってんじゃねぇの?」と疑問を呈しておったのです。
光速は何処から見ようと常に一定→ブラックホール内では光は進めない(もし進めればブラックホールから光は脱出できるはず)→光速0=時間0?(←あ、よう考えたら時間0なら発散してしまう気が…)
というような、ぼんやりとしたイメージを持っていたわけです。
これに関わり
「光速は常に一定→1秒を30万kmに換算できる→1秒は時間方向へ30万kmの移動と言える」
「ブラックホール内では時間方向へ移動ができなくなる→時間軸の性質が変わる→時間軸と空間軸が入れ替わり、光は同時刻の点の集合になりうる」
というような知見を得たのですよ。
これで何かがわかったような、ますますわからなくなったような…
ただ、着眼点はそんなにまずくなかったようだよと、あの頃のワタクシの肩を叩いてやりたい気持ちになりました。
そして、章末に掲載されていた参考文献をAmazonでポチッて日が暮れていくというね…
まあいっか、来年もいろんな本を読むぞ、おー!
という決意と共に新たな年を迎えようと思います。
それでは、皆様良いお年を。