天平のチーズ。 | おまじないコブラはじめました。

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河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

今月のはじめぐらいに、給食の停止でダブついていると噂の牛乳を大量に消費できるレシピとして

『蘇』なるものを作るのが一部で流行しておりまして。

『蘇』ってなんぞや?といいますと、飛鳥時代だか奈良時代だかに税として納められていた実績もある乳製品で、牛(だと思う)の乳を固形物になるまでひたすら火にかけて水分を飛ばしたーまあ、古代の和製フレッシュチーズのことです。

余談ですが、この『蘇』をさらに熟成させたものを『醍醐』と呼ぶ(諸説あり、牛乳を加熱したときに表面に生じる膜=酥を冷やしたとき表面に浮いてくる脂、則ちバターこそが醍醐であるとか、はたまた「カルピスみたいなもんだったんじゃね?」とも言われております)そうです。

となると『醍醐味』は『チーズ(またはバターかカルピス)味』、『後醍醐天皇』は『のちのチーズ(または以下同文)天皇』ということになりましょうか。

後醍醐天皇、ツヤツヤして丸々太ってそうだな…


おっと、話がずいぶん横道にそれてしまいました。

まあ、そんなわけで(いつもだけどどんなわけだよ)、この前の週末、余りにもヒマをもて余して、とうとう蘇作りにチャレンジしてみた次第です。

ガスコンロを牛乳まみれにしながら、液状→ホワイトソース状→濃いめのカスタード→ボテボテでシリコンのヘラ先が持ち手からスッポリ抜けて持っていかれるぐらい(文献によると、元の1/10ぐらいらしいのですが、牛乳の固形分は全体の15%ぐらいらしいので合わないのですよ。文献がざっくりした印象で語られているのか、それとも現代の牛乳が古代よりも太っているのか…)まで、火にかけながらかき混ぜること、どれぐらいでしょうか、2時間はかからなかったかな。

1.3リットルでこれぐらいの塊になりました。

温いうちは、ほんのり甘い濃いミルク味の餅のようでした。

これをのして、ラップに包んで冷蔵庫で冷やしますと、セミハードチーズぐらいの硬さになります。

本当は牛乳2リットルで作るつもりだったのですが挫けてしまい、残り0.7リットルは温めてポッカ100レモンと飲むフルーツ黒酢のレモンライム味を投入して凝固させ、キッチンペーパーに取り水分を絞って(ああ、なんて簡単に固形物になるの)カッテージチーズにしました。

で、

できたての自家製チーズたちを肴に一杯嗜みました。

蘇は、冷えると旨みの粒のシャリシャリ感が出て濃厚、カッテージチーズは酸で固めているのでさっぱり。

合わせたワインは
プリオです。

イタリア南部の、サレントという、たしかブーツのかかとあたりの地域で作られておりますが、ミネラルがカリッとしていて、樽香なしでもおいしいシャルドネです。

コスパもいいし、肴も選りごのみしないと思いますので、見かけたらお手に取ってみて下さい。



あれ?

いつの間にか、古代食材浪漫が安定の飲んだくれ放浪記になってしまったよ。