『未知のウイルス』
『治療法や薬がない』
といったような理由でとかく不安を煽られがちな印象があるのですが、冷静に考えれば、煽られている側は(もしかしたら煽っている側も)既存のコロナウイルスのことだって実はよくわかってないような気がするし、既存のコロナウイルスだって実は確たる治療法も薬もなく、新型同様に安静と対処療法しかないのよね~
と思えば、できることは一緒なんですよね。
そいでもって、一連の騒動を見ていると「ウイルスが死ぬ」みたいな言葉がよく出てきて
「あ、もしかしてこの人たちそもそもウイルスのこと自体分かってないんじゃ…」
みたいな疑念がわいてきました。
というわけで、前回はざっくりしたコロナウイルスの情報を羅列しましたが、今回はそもそもウイルスとはなんぞやと、できれば基本的な感染から治癒までのあらましをお話ししたいと思います。
ウイルスとは、簡単に言えば
『たんぱく質のカプセルに遺伝情報が書き込まれた紐状の有機物が入ったもの』
であります。
バイオより電脳の方がイメージしやすい層は、なんぞプログラムの書き込まれたUSBメモリやCDあたりを想像していただけると良いかと思います。
そのUSBメモリやCDが、ただそこに置いてあるだけでは別に何も起こらないように、そこいら(例えばドアノブの表面)にフワッと存在している間、ウイルスは何もしません。
呼吸も、捕食も、増殖も。
ただ、そこにいる。それだけです。
これが、例えば大腸菌なら、ドアノブに付着している手垢などを食べて増殖する可能性もありますが、ウイルスはそういったことは全くありません。
感染できる生物の細胞の中に入り込んで、細胞が増殖するシステムを使ってはじめて、カプセルになるたんぱく質を作ったり、自身の遺伝情報が書き込まれた紐のコピーをつくったりするのです。
USBメモリをウイルスの例えに出したので、生物をPCに例えて話をしますと、メモリをPCに接続して中のデータをPCに書き出し、PCのリソースを使ってプログラムを実行したり、書き出したデータを複製して増えたり、場合によっては複製したデータをメールで勝手にバラ撒いたりするようなイメージです。
単体で宿主の細胞外に居るときは全くなんの活動もしないただの有機物のカプセルで、その限りではおよそ生物とは言い難い一方で、生物と共通のデータ形式で遺伝情報を持ち、他者の仕組みを勝手に使うとはいえ、同じようなロジックで増殖するという意味では生物のようでもある。
ウイルスは、そんな、生きているよな、いないよな存在です。
しつこい喩えですが、USBメモリが破損して使えなくなったとき「うわ~メモリ死んだわ」とか「データ死んだわ」とか感じることもあるけど、だからといって「USBメモリはPCかと問われれば、やっぱりそれは違う」という感覚に近いと思います。
自分で書いててなんですが、後発の人工物で自然界の存在を説明する日が来るとは(元々コンピュータウイルスが自然界でのウイルスの振るまいになぞらえて命名されたものなのになぁ)…
感染から治癒までのあらましまで辿り着けませんでしたが、長くなりそうなので続きます。