そんなわけで、本来は『使ってなんぼ』なのでは、と個人的には思います。
可能性を使ってなにかを形にすると、そこで使った『可能性』を別のものに替えることはできなくなります(厳密に言えばそんなこともないけれど)。
それを惜しむ気持ちもわからなくはないのですが、いつ頃からか『たくさん持っていること』それ自体が値打ちのような錯視が広がっているような気がします。
万一に備えることを悪とは思いませんが、お金を 持ちすぎてなにも買わない、または、お金を増やすためにしかお金を突っ込まない人を見ていると
「本気さえ出せば俺だって」と口癖のように言うわりには本気を出したことがないが如き、中二病的な気配を感じることもままあります。
ハハッ、いかん。貧乏人のひがみがストレートに出ちゃったよ。
かように、僅かなお金を着物と珈琲とお酒、その他嗜好品、日々の細々と老後にどのように振り分けるかに窮々としております昨今、現実逃避にtentoさんへ行ってまいりました。
今の店舗での営業が今日までということもあり、たくさんのお客さんで賑わっているなか、試着し倒して来ました。
あ~楽しかった。
白地に鉄線でしょうか、図案化され過ぎて良くわからない植物の唐草の絽着物と、菖蒲と百合の絽の名古屋帯は、両方ともコンディションも良く、ワタクシの甲斐性では身請けできない高嶺の花でした。
で、結局

浴衣の反物を買いました。
お花見の頃から手に取って見ていたものの
「君みたいにステキなヒトにはボクよりもっといい人が現れるよ」
と、何度となく別れを告げていたのですが、夏も終わりに近づくまで待っていてくれたので、これは連れて帰らねばなるまい、と勘違い男のケジメのように決心いたしました。
自分で縫うにしても、仕立てに出すにしても、着るのは来シーズン以降のお楽しみです。
まあ、そんな感じで長居したあげくに、接客で忙しいtentoさんに、今日の私服の撮影までお願いしてしまいました。厚かましい。

しかもね、画像で見ると極めて地味。
浴衣がメンズ反だからね。明度、彩度、コントラストとも低いこと。
よく見ると、こんなモダンな柄なのですが。

紫織庵のミュージックホールという柄の浴衣に、ミントグリーンと紺、白のチェック柄の帯、帯留はNyaro Worksさんのイシダイ様で、全体的にメンズカジュアルな感じにまとめました。
帯地が柔らか目なんで、あまりビシッとしませんでしたが。
次からはもうちょっとふわっとした結びにしようと思いますが、ワタクシにとってチェックは攻略が難しい柄なので、次の出番は未定です。
と、写真を並べて
「…どんだけ緑好きやねん」
と思ったというわけで、本日のタイトルとなりました。
おしまい。


