
裾に墨のようなシミがちょこちょこ飛んでおり、柄ゆきなどから考えても、おそらく女学生さんの通学着だったのではないかと思います。
八掛の擦り切れや縫い糸のほつれがありましたので、帯にでも作り替えようかな、と、ほどいてみましたところ、
肩口の部分や

裾の裁断部分に

白く染め残されている部分があるのです。
まるで、一旦白生地のまま着物に仕立てたものをほどいて、反物の形に繋いだ後に染めを施したかのようです。
???
白生地のまま着物に仕立てるものといえば、花嫁衣装?
それにしては織りがシンプルだし…
はっ、もしや死に装束!?
と、すこしびびりましたが、暫くして別の可能性を思い出しました。
もしかしたら、産着を着物に直したのかな。
遠藤瓔子さんの本で、昔の産着は一着分の生地を折り畳んで仕立てていたと読んだ記憶があります。
(この話は、理論上、ゆりかごから墓場まで、人生は一枚の着物の仕立て替えと染め替えでなんとかなるという内容でした)
もしかすると、元の持ち主の思い出深い着物を預かったのかな。
そう思うにつけ、ますます、大切に使わなきゃなぁと考える次第です。