ゆらいでいる世界で。 | おまじないコブラはじめました。

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河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

砂嵐の中で足を踏ん張り風の流れに目を凝らせば、吹き付ける砂の粒は見えない。
踏ん張るのをやめて嵐に流されれば、風の流れは見えなくなるが、今度は砂の一粒一粒の姿が見えてくる。

というようなことを、岡野玲子さん作の漫画「ファンシーダンス」の中で主人公のヨーヘイ君が言っておりました。

なんだか、不確定性原理のようだな。と、読むたびに思います。



不確定性原理というのは、前回に引き続き、量子力学の世界の話で

「量子の粒子性(位置)と波動性(動き)は同時に測れない」というものです。

おやまた、何語ですか的な事をいい始めたな、てなもんですな。



量子力学というのは、この世界を構成する物質を割合細かい粒ものの尺で取り扱う、いわゆるミクロの物理学でございます。

光(光子なんて呼びます)や電子などのわりと身近な存在から、昨年のノーベル賞で話題になったヒッグス粒子なんかもこのジャンルで取り扱われます。

この、ミクロな世界の粒ものを総称して『量子』と言いますが、全ての量子は粒子と波と両方の性質を持っていることがわかっております(らしいです)。

というか、量子は場(ブツがみっちり並んで静かにしているようなイメージでとりあえず進んでください)が振動して波打つ(励起と言います)ときのみ粒子としてこの世界に現れるのだそうです。

ちょうど、暴風に巻き上げられて吹き付けるときだけ、砂の粒は砂嵐になるのにも似ているような気がします。

この量子の位置を正確に測ろうとすると運動量の擾乱が無限に大きくなり、運動量を追い求めると位置の測定誤差か無限に大きくなるー要するにあちらを立てればこちらが立たぬ、という、部下と上司の板挟みの中間管理職的な苦悩に満ち溢れた原理、だったのです。



ところが、最近、この不確定性原理を大幅に補正する

『小澤の不等式』なるものがどうも正しいらしい、という実験論文が発表されました。

量子の持っているゆらぎ(常に現れたり消えたりして存在してしているかどうかを確率でしか表せないモヤっとした性質)を考慮すると、測定誤差さえ小さくできれば、位置と運動を同時に正確に測定できる、というものです。

モヤっとしていることが解決(に近付く)のカギとは、ちょっと逆説的で、哲学の香りさえしてくる心地がします。

近代物理学者たちの多くが、東洋哲学や宗教にインスピレーションを得たというのも、あながち嘘ではないのかもしれないな、と思いました。




こんなあんばいで、今日も呑気に生きています。