永冬生活…静波 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

そんな私の様子を見て、今度は必死にすがりつくダーリン。
絶対に別れない、と。
私の昼休みを狙って電話をかけてくる。

そして同じ問答の繰り返し。


チビたんに内緒でやっていたのは、俺が悪かったっ。

二度としないから…

二度とコソコソしないから、許してくれっ。


いやっ!!

一度そんなことがあると、いつも不安な状態になるんだよっ。

今まで散々繰り返してきたから…

ほんとに、もう嫌だっ。


そんな状態が数日続いただろか。

とうとう私は根負けしてしまった。
もちろん二度と同じことはしないとの条件付きで。

彼からの…執拗とはいえ、彼からの電話に出た時点で、私の【負け】は確定していた。
いや、ココロの何処かで負けることを望んでいたのやもしれぬ。

ダーリンを許したのは、彼を含む他の誰か、いや、【可哀想な私で居る】為だったのか。

しかし…。

最初の騒動の後。
最初は不安だったものの、すっかり信じきっていた馬鹿な私は、平穏な日々を過ごしていた。

あれは3ヶ月ほど過ぎた頃だろか。

急に胸騒ぎを感じた私は、再びダーリンの携帯に手を延ばした。

そして。

その胸騒ぎは見事に的中する。

再び楽しげに踊る、文字、文字、文字。

更に。
わざわざ、他社携帯でも絵文字がそのまま使えるサイトの会員になっていた。
やもすると、私へのメールよりも多かった。

これが、怒りの炎の、絶えることのない燃料となった。

再び問い詰める私。


違う…

悪いか…

頼むから…


同じ変化を繰り返すダーリン。

そして。

同じく、また丸め込まれる私。

馬鹿だ。

本当にメダカ大馬鹿野郎だ。

一旦そうなると、暫くは何事もなかったように過ぎてゆく日々。

そしてまた、3ヶ月ほどのち…

それらは、四季をなぞるように繰り返されてゆく。

ある時。
また携帯を見ると、どうやら喧嘩して、また仲直りした内容のメールが。

「チトも悪かったのに。ありがと。ダーちゃん大好きッ(^3^)-☆chu!!」

別れたようだったのに、また、よりを戻していた。

こういう場合。
普通の女性なら、男側よりも女側に恨みを抱いたりすると思うが、私は断然、男側が悪い、と考えるタイプだった。

しかしどうやら今回は、この女がかなりくせ者だと感じた。

((長い戦いになるかもしれない…))

その予感は当たってしまうことになる。

女は、18歳だという。
結婚もしている、と。
その旦那のことで、色々相談に乗っていた、と。

乗ったのは相談だけかっ!?

このパターン。
以前も経験した覚えが…。

そうだ、元ダンだ。

男という奴は、自分を頼りにされると全力で守ろうとする生き物らしい。
鼻の下を伸ばしながら。

若い頃。
ダーリンは、女性に凄くモテた。
黙っていても、気付けば女性がくっついてくる。
最初の居酒屋の頃がピークで、毎日違う子とデートしていたらしい。

トリプルブッキングの時は、さすがに焦ったらしいが…。

【〇曜日は忙しくないから、その日においで】的なことを言って、月曜日はA子ちゃん、火曜日はB子ちゃん…と、うまい具合に決められていたローテーション。

それがある日。
予定外の曜日に、予定外の2人が来てしまった。
カウンター席に、一つ飛ばしで3人の女性が並んで座ってる姿は、恐ろしいもんがあったらしい(苦笑;)。

結局。
この時は同僚に協力してもらい、なんとか乗り切ったらしいが。

この話しでも解るように、彼はいつも優位に立っていた。
自分が何もせずとも、女性が群がってくる。
それも【アナタの思うままに】的女性ばかりだった。

根拠のない妙な自信は、そこから来ているのか。

だが、今度の女は違う。
私はそう感じていた。
まぁ、これも根拠のない動物的勘だが。

《今までダーリンが出会ったことのないタイプだから…今までの女の子達とは違うタイプだから、気を付けた方が良いよっ。》

そんな私の言葉を【俺を誰だと思ってるんだ】的目つきで聞いていたダーリン。

この俺が女に振り回される訳がない、

この俺にコントロール出来ない女がいる訳がない、

そんな風にでも思っていたのか。

しかしやがて。
その自信は、見事に打ち砕かれるコトになる。

その日。
仕事から帰ってきたダーリンの様子がおかしい。

《なんかあった?》

そう聞いた私に、やや躊躇したのち

『アイツ、腹立つっ#今日さ…』

と語り始めた。


見覚えのない電話番号からの着信に、誰だろと思いながら、なんとなく電話に出てみた。

通常。
見覚えのない電話番号は出ないのだが、この時は何か予感がしたのだろう。

「あの…ダーリンさんですよね?チトちゃんて知ってますよね?」