花独生活…異変 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)


仕事は大変なことになっていた。

オトボケ店長が休んでいる穴埋めに、何人かの助っ人は来てくれるのだが、なんせ広いB店。
馴れぬうえに、お客さんも多いので、厨房内は大騒動。

オトボケが休んだ当日なんて、突然のことでバタバタしたせいか、ウチに来てもほとんど喋らなかったダーリン。
それはそれは、毎日死んだように疲れきっていた。

売り上げを持っていく為、毎日C店に寄らなきゃならず、自宅まで帰る体力も気力もなかった彼は、我が家にお泊まり。

それでも、死ぬほど疲れている筈なのに、お決まりのお風呂コース;
更にこの日は、お風呂のあと初めて【抜かずの…】に挑戦。
3回目で、なかなか果てることの出来ぬダーリンを昇天させてあげようと、必死だった私。

メッチャ頑張った。
仕事より、何より、頑張った(笑)。

結局、果てることが出来なかったのだが、あとで

『激しいHするなぁ…!!』

って言われてしまった;

え。

いやいや。

ただただ、ダーリンの為に頑張った訳で。
早く昇天させてあげて、早く寝させてあげなきゃ、と。
気付けばなんと、2時間も経過していた。
今度は私が死んだ。
呼吸困難にはなるは、酸欠で手足は痺れるは、で、大変だった。
(何事もホドホドに;)

で、しかし。

やっとの思いで寝たあと、昼頃お目覚め。
ゴソゴソしていたら【ご子息】もお目覚め(笑)。
(昨日あんなに頑張ったのに;)
しかも私はお客さん中。
ビニールとバスタオルを敷いて、その上で…。
(オィオィ;)
今から仕事なんですが…。
少々のことじゃ、死にそうもないダーリンであった。

そういやぁ、この頃。

チョイチョイ我が家にお泊まりしてたダーリン。

お母様に

《女でも出来たのか。》

と言われたらしい。

『まぁ…そんなよぉなもんだ。』

《下着はどぉしてるの?》

『そいつが買ってる。』

《洗濯は?》

『そいつが洗ってる。』

《…ふ~ん。》

的な会話があったらしい。

つか…【そいつ】て;

やっと一週間が終わり、休みの日。
翌日の営業のお通しを作る為に、夜、B店へ。

いくら助っ人が来るとはいえ、社員が来てくれてるわけでなく、バイトの子達だけ。
営業中の料理は任せられても、仕込みはある程度やっておかなければいけなかったのだ。

ダーリンは、手際よく次々とお通しを作ってゆく。
短時間で3品も完成。
久々のその姿は、相変わらず格好良く、惚れ直した。

翌日。
急遽、営業後にC店に集合させられた。

一週間のスタートの日で、早く帰って休みたかったのに、何事か、と思ったら…
そこで聞かされた話しは、とうていにわかには信じ難いものだった。

集合させられた訳は、未だ【病欠中】のオトボケ店長のことだった。
彼の病名が解ったと。

病名は【突発性の記憶喪失】。

なんとオトボケは、記憶喪失になっていた。
それも、この居酒屋に勤めた1年間の記憶だけがないらしい。

((え。オトボケ店長は、入社してまだ1年だったんだ…。))

そんなことに、妙に感心しながら話しを聞く。

お父さんの話しによると、この居酒屋での記憶【だけ】がない、と。
その癖、C店のお父サンのことだけは覚えていたらしい。
更に、仕事内容も、やり方も覚えている、と。

ほぅ。

この居酒屋に入社した以後のことは覚えてないけど、その居酒屋のお父さんと仕事内容だけは覚えている、と?
医学のこと…精神疾病については、全くチンプンカンプンだ…が…。

…。

…。

…。

なんだか、えらく都合が良すぎやしないだろか。

まぁ、とりあえず、暫くはPM4時からAM2時までの勤務になるらしい。

お父さんは

《アイツはな…あんなになっても、仕事だけは覚えていたんだよ…。鍋持ったら、ちゃんと振れるんだよ…。他のことみんな忘れてしまったというのに…。わしゃその姿を見たら不憫でなぁ…。皆、悪いけど、そぉいうことだから…宜しく頼むな…。》

と、涙ぐんでいた。

涙まで流すとこをみると、まるっきり嘘でもなさそうだが、やはり半信半疑というのが正直なところだった。

だって、所々覚えている、或いは所々忘れている、なら解るが、お父さんと仕事のことだけ、というのが…。

仕事のことは、1ミリも忘れてないのだ。
沢山あるレシピの、どれひとつとして忘れてないのだ。
どうにも素直に信じられぬのは、むしろ自然なことではないだろか。

そこに居た、全員が困惑していた。
とはいえ、まさかそんなことを口に出せる訳もなく。

そして。

今日呼び出されたのは、病名報告だけでなく、オトボケ店長の変則出勤にともない、異動の話しがあったからだった。

オトボケは、オババと、元通りA店。

そして…私はB店。

つまり、またダーリンと一緒に働けることになったのだ!!
もう、嬉しくて小躍りしてしま…いそうなのを、必死でおさえた(笑)。

オトボケには悪いが【記憶喪失よ、ありがとう♪】だ。
(コラコラ)

このさい、本当に記憶喪失なのかどうかなんて、どうでも良かった。

一通り話しをすると、ダーリン達一部の人(店長クラス的な人)以外は解散。
先に帰宅した。

暫くして帰ってきたダーリンは、私を見るなり、いきなりペシーッと頭を叩いた。

『ったく…。下向きながらニヤニヤしやがって!!』

とな。

あら。
やっぱバレてた。
嬉しさのあまり、しっかり顔に出ていたらしい;

そのあと一緒に入ったお風呂でも

『今も思いっきり嬉しそぉだぞ!!』

と、何度もペシペシされた。

そう言うダーリンの目尻が下がっているのは、どういう訳だろか(笑)。