義父母の近況をブログにする前に…
書こうと思いつつ、はや5年経過してしまった昔の出来事です。が、その出来事を人としての器があまりに小さい私は一生許せません、というか一生許さない。
はじめに、
義父母は始めから嫌な人間ではありません。私がドイツに来たときには義父はすでに定年していたのですが、定年後の生活が少しずつルーズで不摂生になってきたあたりから、義父母の心もそうなってきて少しずつ、信頼できなくなっていました。
そして、
国籍喪失届を提出した日
の帰宅後に起こりました。
前もって義父母に連絡し、療育幼稚園の送迎バスからムスメを降ろしたらマクドに行く、という打ち合わせをして私とオットーが帰るまで預かってもらうようにしていました。事前に何回もムスメに話して、ムスメはマクドに行く義父母との「約束」を楽しみにしてました。
ところが、
思ったより日本領事館での手続きが早く終わり、いつもムスメが帰宅する午後3時頃に自宅に戻ってくると、なぜかマクドに行っているはずの義父母とムスメがまだいました。
すると私達を見た義父母はすぐソファーから立ち上がると、
「ほな帰るわ」
と言って帰り支度を始めました。私達夫婦は「せっかくだからもう少しいたら?ムスメも幼稚園から帰ってきたばかりやし、それにマクドはどうしたん…」と何回かやんわり言いましたが、
「まあ穴茄子とオットーが帰ってきたことやし、暗くならんうちに帰るわ」
と言いながら、ソファーに座っているムスメをほったらかしにして玄関に行って靴を履きました。
「ヤダぁ~マクドに行く〜!ウソつき〜帰っちゃダメー!!」と泣き叫んで思いきり駄々をこねたり、怒って困らせれば良かったんです。
でもムスメは、
全部我慢しながら泣くのを堪え、ソファーにじっと座ってました。
その時の落胆したムスメの悲しい顔と姿。私のアラフォーの人生の中でいちばん胸が張り裂けました。
まだ5歳くらいの子供が約束を破られてもワガママを言わずに泣きそうになりながら押し黙っている。そんな子供の目の前で私もオットーも義父母にガチギレしたかったですが、怒れませんでした…。本気で怒ったパパママを見せて、それ以上ムスメを傷つけたくはなかった。
義父母は最後に、
「ムスメちゃん、また来るしな。ほなまたな」
と玄関ドアを開けながらソファーに座って私が抱きしめて慰めているムスメに向かって何ともないような軽い言葉を吐いてさっさと出ていきました。
次回に続く