雪崩講習会「セイフティキャンプ(SC)」参加記!【DAY2】 | 事件は御殿場で起きている♪ 御殿場のウオッチ&ジュエリーのお店・ヤマトヤ 青嶋寿和のブログ

事件は御殿場で起きている♪ 御殿場のウオッチ&ジュエリーのお店・ヤマトヤ 青嶋寿和のブログ

富士山の麓・御殿場市にある、
時計・ジュエリー店「ヤマトヤ」の青嶋です。
時計だったり宝石だったり、働いたり遊んだり、
食べたり飲んだり、出張だったり地元ネタだったり、
いろんなタリタリ綴っていきます!

昨日に続いて、
日本雪崩ネットワーク(JAN:Japan Avalanche Network)主催の、
「ベーシック・セイフティキャンプ(SC)」講習会レポです!


2日目は、実際にバックカントリーエリアにて、
雪崩が起きやすい地形とは実際どういう場所か?を見たり、
道具の使い方をよりしっかり確認したり、
実際、雪崩が起きたことを想定して、
捜索するシミュレーションを行ったりします。



{86C2D0ED-2770-40DB-B863-666BC05C67FF:01}
2日目は、朝からオグナ武尊スキー場に集合。


7~8名のグループに分かれ、それぞれ講師が2人ずつつきます。
リフトを4本乗り継いで、ゲレンデTOPへ。
そこから、バックカントリーエリアに入ります。


{B55A6398-1C61-40CD-9509-E4B99B428BFB:01}
スキーヤーとスノーボーダー、
ほぼ半数ずつの割合です。


アオシマはスキーヤーなのですが、
スキーブーツにスノーシューを装着して歩きます。



{9C179229-6F93-4B95-95A3-66F225E1B860:01}
スキーヤーで山スキーをする方は、それ専用のスキーに、
シールと呼ばれる滑り止めを滑走面に装着して歩くのですが、
山スキー一式そろえると相当な出費になるため
(板・ビンディング・シール・ブーツで20万くらいかな・・・)
手持ちのブーツに、スキー板を背負って参加しました。



ま、スキーブーツとスノーシューの組み合わせ、
何とかなるっちゃなりますが、
あまり相性は良くないので、おススメはしません。。。
(スノーシューが外れやすいので・・・)


そのうち、山スキー道具も一式そろえたいと思います。。

{929F990D-13C5-441C-A9B2-E36B8265E7BD:01}
このような木と木の間。


もし、雪崩が起きたとしたら、雪の流れる場所はどこか?


ハイクアップするにあたり、雪崩が起きにくいコース取りは?


・・・といったことをちょくちょく講師から投げかけられ、
常に考えながら歩きます。


{644A1A72-1F89-4106-B58C-AB3808137D07:01}
山頂付近に到着。

ここで、道具を外して、雪を掘ります。



{68FF8224-FB88-4057-AABB-BD1721B19F7C:01}
こんな感じで、平らに雪を掘ります。


雪面を上から見ただけでは、
雪崩が起きやすいかどうかは判別できません。


というのも、例えば、積雪後に気温が上がって、
その後また気温が下がって積雪があったとします。


そうした場合、最初の積雪後に気温が上がった時点で、
雪面は雪が溶けかかって硬くなります。
その上に新雪が積もったわけなので、
表層が雪崩になる可能性が高いわけです。


これは、そういった点を見分けるためのテストです。


{A0E21D54-3D38-4EAA-9BB7-1C3F43D332B0:01}
「コンプレッションテスト」

上からスコップで雪のブロックを叩き、
雪の崩れ方から雪の状況を判断します。


{559CD92A-2F9A-419C-BB7E-F7B630E012C0:01}
天気良かったのでありがたかったですが、
コレ、吹雪の中だったとしたら、
かなり過酷な講習だったと思います・・・


{DCC2C89D-E1C0-485A-93EB-A1F581CC7715:01}
これは、「ルッチブロックテスト」と呼ばれるもの。

雪面の四方をシャベルで削り、その上でジャンプして、
すぐに雪が崩れるようなら、雪面が不安定というコトになります。


この日は、数日前に約30センチの積雪があり、
その後気温が低かったため、締まった安定した雪。
そのため、崩れることはありませんでした。



午後は、雪面に埋まったビーコンをグループで捜索する、
救出ロールプレイを行いました。


3人が雪崩に巻き込まれて、うち1人はビーコンを持っていないという設定。
ビーコンがないと、ほんとに手がかりがないので、
ビーコンはマジでバックカントリーに必須です。


実際、バックカントリーに入って、
この道具を使う機会はなかなかないはずですが、
いざという時にこのロープレを経験していたか否かで
かなり対応できることが違うと感じました。


{1403185D-528D-4B9F-B558-40FBFAAE1C95:01}
そういえば、プロトレック率が相当高かったです。
たぶん参加者の3分の1はプロトレックだったような。




{966A006E-500C-4720-B82C-4794C1FB9B79:01}
最後は、教室に戻り、総括。
実際の雪崩の映像を見たりも。


ま、雪崩が起きるかどうか、という点において、
素人が2日間学んだだけで、完全に理解できるかというと
全くもってそういうわけではありません。


むしろ、経験豊富な方でも、雪崩が起きるかどうかを
完全に見切れるわけではないです。


そんな中で、雪崩が起きた時に、
呆然とするだけなのか、できる限りの対応ができるのか、
そこで大きな違いが出てくるのは確か。
今回の講習で、いざという時どう行動すればよいか分かった点、
参加して有意義でした。



これからは、実際の経験値がまだまだないので、
まずは安全に楽しめるバックカントリーから
経験値を積んでいきたいと思います♪