刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座 -15ページ目

刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

刑事塾は刑事力を学ぶ場です。元刑事が刑事のスキルであるウソや人間心理の見抜き方を教えます。



さてさてまた世間を騒がせる疑惑が報道されました。

甘利TPP担当大臣が業者に便宜を図り、金銭を授受したなどとする疑惑です。

ぶっちゃけ私からしてみるとかなりおいしい話題ではあります。(笑)

ということで記者会見と国会答弁を色々と見させて頂きました。

私の正直な感想としてはさすが大臣です。頭がいいです。その辺の議員とはわけが違います。

大臣は記者会見や国会の答弁でも「きっちり調査をした上で説明責任を果たしていきたい。」と終始述べていました。だいたい発覚当初の中途半端な状態で記者会見などを開いて記者から質問攻めにあいますと必ずボロが出ます(笑)


中途半端な状態では後々辻褄が合わなくなり、言った言わないでボロボロになっていくのです。
それをよくご存じなので「よく調査した上で・・・・」と肝心な答えはすべて先延ばしにしていました。


私が思うに業者の告発者は大臣室などでの金銭授受について「録音していた」と言うくらいなので、その事実は間違いないでしょう。最終的にはさすがの大臣も金銭を受け取ったことは認めざるを得ないのではないかと思います。


そうなるとあとは「趣旨を否認する」しか方法がありません。斡旋した、つまり口利きした対価として頂いたものではない、単なる政治資金の寄付だという趣旨否認に転ずることが予想されます。



ただもうひとつ「秘書自ら金銭を要求して授受した」という報道もありました。この点について大臣の発言を見た正直な私の感想としては「ホントに知らなかったかも・・・」という印象を受けました。


それはもしかしたら秘書が個人的に懐に入れた可能性もあるのでは?という感じがしたからです。大臣の国会での答弁を見ると「それは本当に知らなかったんです。」調し、それを知った時の自分の気持ちを「本当にそんなことがあったのかと驚いた」と語っています。


ウソをついている人間がウソをつく時は「感情を入れずに淡々と話すことが多い」のです。また「その時の自分の感情、思いには触れないことが多い」のです。ウソをついているとドキドキしながら慎重になって話しますよね。つまり感情的な表現が乏しくなります。また、ウソの話の中では実際にあった時に感ずるような思いがないので当時感じた気持ちをそこまで詳細に話ができないものなのです。


まずウソつきが「感情を入れずに
淡々と話すことが多い」という点について説明します。
水泳の日本代表の富田選手の事件は記憶に新しいところですよね。彼は韓国のプールサイドでカメラを盗んだという窃盗事件で検挙された後、日本に戻って数か月してから「実はやっていない」という記者会見を開きました。


彼は記者会見の中で記者からたくさんの質問を受けていましたがその返答には感情の起伏が全く感じられず、淡々と話しをしていました。


なぜか?? ウソの辻褄を合わせるためには集中して頭を働かせる必要があり、感情的になると余計なことを口走り、ボロが出る可能性があるからです。だから彼も淡々と頭を働かせて返答していたのです。もしこれが本当の濡れ衣で冤罪だとしたら黙っていられますか?? 選手生命を失い、会社も解雇される可能性もあるのに黙っていられるでしょうか?感情的になって「私は絶対にやっていない!!」と声を大にして訴えるのが普通ではないでしょうか。


次にウソつきが「その時の自分の感情、思いには触れないことが多い」という点について説明します。例えば刑事が犯人の取り調べをする時は、当時犯人が感じたであろう気持ちを引き出す作業をします。いわゆる内心の情というやつです。

 ある犯人が恨みから知人を殺害しようとその知人宅に侵入しました。その犯人は侵入後、和室の寝室で寝息のする被害者を発見しました。和室の隣の部屋で暫く潜んで犯行を躊躇していた犯人は「この敷居を跨いだら俺は殺人者なんだな・・・。」と思ったといいます。これがまさに犯人しか語れない当時の詳細な思いです。ウソをついている非体験者にはそんな感情は思い浮かばないものなのです。



ですから甘利大臣の会見の中で「記者が金銭を要求して授受した」という点について感情的に答弁することがあったり、週刊誌の報道を知って本当に驚いたという思いの表現は「本当に知らなかった可能性があるのでは?」と思ったわけです。


「大臣自ら金銭を授受したのか?」という質問に対しては感情的になっておらず淡々と話していたので余計際立っていて対照的でした。(笑)


まぁいずれにしてもこの問題は根が深く、そうそう簡単に終わる問題ではありません。安倍政権に多大な影響が生じることは間違いなく、疑惑が晴れなければ大臣辞任は避けられないでしょうね。


今から次の記者会見が楽しみです。その結果はまた書きますねーー。























またなんとも言い難い事件が起きました。


東京都江戸川区で高校生の女子が殺害された事件です。


以下は新聞記事から引用しますがこんな事件です。

↓↓↓

東京都江戸川区北小岩のアパート一室で女性の遺体が見つかった事件で、警視庁小岩署は15日、遺体の女性は同区本一色、都立小岩高3年、岩瀬加奈さん(17)と発表した。


小岩署によると、この部屋の住人で強盗殺人容疑で逮捕されたアルバイト、青木正裕容疑者(29)は岩瀬さんとアルバイト先で同僚だった時期があり、青木容疑者は
「アルバイト先近くで待ち伏せして自宅に誘った。生活が苦しく、自分の人生を終わらせる前に人の首を絞めてから自分も死のうと思った」と供述しているという。


逮捕容疑は12日午後2時過ぎごろ、自宅アパートで岩瀬さんの首を絞めて殺害し、バッグなどを奪ったとしている。

小岩署によると、2人は葛飾区内の同じコンビニエンスストアでアルバイトをしていたが、青木容疑者が10月ごろに辞めた。


青木容疑者は11日にこのコンビニ店近くで岩瀬さんを待ち伏せ「化粧品のサンプルがあるので家に来ないか」と誘い、翌12日に会う約束を取り付けたという。2人はアニメが共通の趣味で「岩瀬さんなら来てくれると思った」と供述しているという。


青木容疑者は14日午後、千葉県警我孫子署に「人を殺した」と出頭。小岩署員がアパートを調べたところ、岩瀬さんの遺体が見つかったため、同日夜に青木容疑者を逮捕した。

小岩高の山田芳嗣校長によると、岩瀬さんは「誰が見てもまじめできっちりした生徒だった」という。高校入学後は無遅刻無欠席。卓球部に所属し、授業に臨む姿勢もしっかりしていた。卒業後の進学先も決まっていたという。

===以上===



男の犯行動機を聞いて唖然としました。

「生活が苦しく、自分の人生を終わらせる前に人の首を絞めてから自分も死のうと思った・・・。」


は? 自分だけ死ねばいいじゃないか!!!なんで他人を道連れにするんだ!!!


誰しもそう思うはずです。


何故、他人を道連れにするのか?それも全く関係のない女子高生を道連れにするってどういうことなんでしょうか??


最近は本当にこんな事件が多すぎます。自分だけで死ぬ勇気もない。だから他人も道連れにする。


愛する娘を、こんなどうしようもない男に殺された親の気持ちを考えると本当に言葉がありません。

「あんなバイトさえさせなければ・・。」「あの時、もっと注意しておけば・・。」「こんなことになるからもっともっと抱きしめてあげたかった・・。」

きっとお父さんもお母さんも自分自身を責めていることでしょう。


彼女には何の非もないのに・・・。


彼女はたまたまバイト先で知り合った男性に、それもおそらく信用していたであろう先輩に殺されたのです。


どうしたらこんな事件に巻き込まれないですむのでしょうか??


私なりに事件を分析してこんなことを思いました。


「女性は、よく知らない男性はもちろんのこと、たとえ知っている男性でも安易に自宅に行ったり、ふたりで密室に入ることは極力避けること。」

もしそういったところに誘われたら、信用している人でも一度は疑うこと。そしてなるべく2人きりになることを避け、会う場所を変えるなどの方法を選択すること。


つまり犯罪は密室で起こることが多いのです。もちろん公然と公衆の面前で起こるケースもあります。しかし「捕まりたくない」という犯人の心理を考えると他人のいない密室を選ぶのは当然です。


ですから密室でふたりきりになるということは避けること。


これがこういった被害に遭わないコツです。


もし彼女が「化粧品のサンプル?今度バイト先に持ってきてください。」と男に言えたら・・。


もし彼女がアパートの前まで行ったとしても「一応女の子なので部屋には入れません。ここで待ってますから持ってきてください」と男に言えたら・・。


こんな事件に巻き込まれることはなかったでしょう。


世知辛い世の中ですが安易に他人を信用してはいけません。特に若い女性は男の力には勝てません。2人きりになったら何をされても抵抗できません。


「自分の身は自分で守る。」


身内や知り合いに若い女性がいたら是非シェアしてください!!!


よろしくお願いします!!!





ここ最近全くブログを更新しておらず、ある読者の方から会うたびに

「森さん、ブログ更新してくださいねー」

と言われ続けていましたので更新することにしました(笑)。

(写真と本文は関係あるようで関係ありません。笑)


実はわたくしこのブログも書いていますがメルマガの方は週3回更新しているのです。書く頻度は全然メルマガの方が多いのです。ですからメルマガも読んでください!!!

メルマガの方は読者数は約3,000名です。私の講演・セミナーを聞いて頂いた方々が殆どで「結構おもしろい!!!」と評判なんですよ。



で、どんなことを書いているのか??

テーマは色々です。

「ウソの見抜き方」から始まり、刑事時代の事件の話、最近の事件の解説、リーダーシップの話、詐欺にダマされない方法など・・・。


最近書いたのはリーダーシップの話でした。

そのまま引用しますので読んでみてください。

↓↓↓↓

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「現場で学んだリーダーシップ論」の
講演をしました。4   

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こんにちは。〇〇〇さん。


今回も福岡県のある総合病院で行った
「震災の捜索現場や刑事の現場で学んだ
リーダーシップ論」の研修での内容を
かいつまんで書きます。


有事の際にリーダーは部下に対して適切
で正しい命令を出さなければなりません。
その時にひとつ考えて欲しいのは「部下
の心情」です。


これは私がある指揮官から聞いた話です
がご紹介しますね。


ある町で人質立てこもり事件が発生しま
した。犯人は男性一名を人質にとり、ビル
内に立てこもっていたそうです。警察は
人質の解放を交渉していましたが犯人は
応じる様子はありませんでした。


そんな時、犯人が「人質を交換してもい
い」と言い出した。それも女性警察官と
なら交換してもいいと。


指揮官は当然民間人の人質を解放したか
ったと思いますが、女性警察官と交換す
ることの可否について上層部と緊急に
検討に入った。


現場には立てこもり事件専門の捜査一課
特殊班が配置されていましたがその中に
女性刑事がひとりだけいた。
「交換するなら彼女だろう」と現場では
自然とそんな空気が流れていた。


女性刑事は暫くして指揮官に対して
「私でよければ身代わりになります。」
と直訴した。指揮官はその時は「わかった」
とだけ答えたそうです。
彼女はそこで覚悟を決めていたんですね。
私が身代わりになりますと。


結果的には犯人の要求に応じることはなく
長い交渉の結果、人質を解放して犯人は
逮捕されたそうです。


事件が解決した後にわかったこと。


身代わりを申し出た若い女性刑事はその
話が犯人から出た直後、携帯電話で母親
に電話をしたそうです。「ちょっとお母
さんの声が聞きたくなったから・・」と。
事件の話は一切せずに少しだけ会話をし、
その後に指揮官に直訴したということで
した。



その指揮官は後でその話を知り「その
時の部下の気持ちを考えると涙が出て
止まらなかったよ」と言っていました。



「あの緊迫した現場で彼女がそんなこと
をしていたとは知らなかった。身代わりに
なってもいいと直訴はしたが、本当は怖か
ったのだろう。指揮官たるもの、部下の
本当の心情まで感じ取って指揮をしなけれ
ばいけないな。」と思ったそうです。



さて〇〇〇さんの仕事でこれだけ
緊迫した状況に遭遇することはないに
せよ、日頃、部下の心情を理解して指示
命令を出していますか?




今後のリーダーシップの在り方の参考に
なれば幸いです。


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いかがですか?


刑事の仕事というのは時には生死を感じたり、厳しい判断を求められる時もあります。若い女性刑事も治安維持のために日々頑張っているんですよということを知ってもらいたかったし、また、幹部の在り方についても書いたメルマガでした。

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