号泣県議はウソをついているか? | 刑事塾 詐欺、採用面接、営業で騙されない、ウソや人間心理の見抜き方講座

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彼には申し訳ないですが、最近見た会見ではダントツで面白いものでした。

そうです。兵庫県議 野々村竜太郎氏の会見であります。

私は小保方晴子氏や猪瀬前知事などの記者会見を見て、ウソのサインを探すのがある意味仕事みたいなものです。そんなわけで今回もよくよく見ていましたが、今回の会見に限っていうと笑いなしに見れませんでした。

しかしまぁ、子供がダダこねているとしか思えないですよね。こんな方がよく県会議員になれたなと。。。

私も若い頃、県会議員を取り調べたことがありましたが、この方は取り調べも泣きながら受けるのかもしれません。(笑)

まぁめんどくさいというか、やりずらいでしょうねー。


そんなわけで会見を見てウソのサインは幾つもありました。

そのひとつは泣きながらの逆切です。

ウソつきは自分に信用がないので相手を怒って説得します。

普通は怒って相手を説得するわけですが、この方の特徴は泣きながら説得してましたね。

あれも逆切れのひとつと言えるでしょう。

それから政務調査費の使徒先で旅行先の詳細を聞かれていましたが、「覚えていない」「すぼらな性格なので記録もない」などと言い訳していました。

これもウソつきの特徴である事実の詳細を省く、おおざっぱにしか語らないというところです。

それから質問に対する答え方を見ると「えーーーー」「あのーーー」という間がたくさん入っていましたが、これもウソつきの特徴です。

ウソつきは頭の中で辻褄が合うように整理しながら話すことからどうしても間が必要になり、言葉を挟みながら話すことになるわけです。

さらに目をつぶりながら話す時間も長かったと思いますが、これも自分で作ったストーリー通り、頭の中を整理しながら話す必要があるからですね。

目を開いているといろんな情報が飛び込んできてストーリーが崩れてしまうので目をつぶっていた方が話しやすいわけです。

あとは誰が聞いても話の内容が不自然であり、納得できる話をしていない点もウソのサインです。

だいたい年間日帰り出張195回もしながら、出張経路も覚えていない、領収書も自動券売機でとれるとは知らなかった、なんと不自然極まりないですよね。その上、納得できる説明をひとつもしていない。

こうなるとウソつきに間違いありません。

おそらく会見を見た方、聞いた方のほとんどが想像したとおり、空出張である可能性は高く、政務活動費を詐取したということだろうと思います。

政務活動費は公金ですから、彼には当然ながら説明責任があります。

その説明もせずに号泣することで論点をすり替えて誤魔化そうとしているのは明白です。

きちんと説明して事実を明らかにすべきでしょう。

まぁしかし、県会議員のレベルとはこんなものか、と思われてしまう全国の県会議員も御気の毒です。。。