昨日は変死体の扱いで「ご遺体が唸る」ということまで話しました。
変死体を発見した場合、なるべく平な場所に寝かせて検視をします。
例えば、自宅で亡くなっていたら畳の部屋に移動して、そこで検視をするんですね。
死後、時間が経ち体が硬直していると洋服も脱がせません。ですから親族の了承をとってはさみで切って裸にします。
そして頭の先から足の先まで細かく体をチェックするんですね。
その際、体をひっくり返して背中を見ます。
で、そのひっくり返す時に「ヴぅぅ・・・・」と声のような音を出すことがあるんです。
なぜだと思います?
肺の中にガスがたまっていて、ひっくり返す時にそのガスが口から抜けるんです。で、唸り声のような音がするんです。
私も刑事になり立てのころ、それを聞いて「おぉ・・・」とビビったことがありました。さすがに声には出せませんが。
だから新人刑事も見ていると大概同じ反応をします。(笑)
唸った瞬間、相当ビビッてますね。
いや、ビビらない方がおかしいですが。
検視に関してはこんなこともあります。
ある時、先輩刑事が話し始めました。
「何年か前に自宅の二階の部屋でひとりで寝てたんだよ。
で、なんか寝心地が悪くて窓をふと見たんだ。そしたら外に男の人が立っててこっちを見て静かに頭を下げたんだよね。
よく見るとその日に扱った変死体の男性に似てたんだよね。
二階の窓だから、外に人は立てない。
まぁそういうことだよ。
いやびっくりしたわ。
まぁ信じるかどうかは任せるけどね。」
それは、きっと検視をしてくれたお礼にその男性が現れたんじゃないかって話で終わりました。
人間の死に直面すると色んなことがありますし、色んなことを
学ぶ機会を得ます。
人生は深いですよね。
次回は嘘の見抜き方について書こうと思います。!(^^)!