患者様からよく受ける質問が
なぜ青山ヒフ科クリニックのレチノールは肌荒れを起こさないで
毛穴が閉じて、ニキビが治るの？
というものです。
レチノールは食事に含まれているβカロチンをもとに合成され、パルミチン酸レチノールという形で
表皮角化細胞や肝臓の細胞の中に著増されます。
上の図に示すように胃腸から吸収されたβカロチンのい中央部が切断されてレチノールになります。
これにパルミチン酸が結合下パルミチン酸レチノールが、刺激がなく安定性で細胞内に保存されます。
レチノールはレチノール脱水素酵素で酸化されて、レチナールをへてレチノイン酸になります。
パルミチン酸レチノール、レチノール、レチナール、レチノイン酸となるにつれて
皮脂分泌の抑制などのビタミンAとしての効果は増加しますが、同時に皮膚への刺激性が増加します。
この刺激性は皮膚に吸収されるときに生じますが、細胞内に張り込むと刺激性は低下します。
そこで皮膚に吸収されるときには刺激性のないパルミチン酸レチノールとして細胞内でレチノイン酸に変換する
ように工夫しました。
我々は、βカロチンを経口で摂取して、レチノールを経てレチノイン酸を体内で合成しています。
体内のレチノールは皮膚に外用をした場合と異なり刺激を生じないのです。
これは消化管が摂取を目的としているために、刺激を起こしにくいようになっていること。
皮膚は、異物が体内に入らないようにバリアー機能、あるいは異物排除機能が強いための差といえるでしょう。
その事実をまえにすると、刺激を生じやすいピュアレチノール（レチノールのことです）を皮膚に塗らずに
刺激を起こしにくいパルミチン酸レチノールを皮膚に外用して、細胞内でレチノールを経てレチノイン酸に変換する
方法のほうが、スマートな方法でしょう。
上の方はパルミチン酸レチノールを外用しましたが、いわゆるA反応による 肌荒れは全く起こさずに
赤味が低下しています。
拡大すると頬と鼻の毛穴が閉じてニキビも小さくなっています。
この方はビタミン剤や抗生物質は内服していません。
なぜこのような目覚ましい効果をビタミンAは示すのか解説します。
上の図に示すように細胞内に入り込んだレチノールはレチノイン酸に変換します。
細胞内のレチノイン酸は外用したレチノイン酸と異なり、刺激を生じません。
レチノイン酸（RA)は細胞内のレチノイン酸受容体（PAR)とレチノインX受容体に結合します（RXR)
レチノイン酸と結合した受容体（RXR-RAR-RA）は遺伝子に結合します。
ビタミンAは遺伝子のFoxOという転写因子を活性化して、SREBP1という遺伝子を不活化します。
FoxOは主にインスリンによりコントロールされて、血糖値、細胞の分化、代謝を制御しています。
最大の特徴は幹細胞-皮脂腺前駆細胞-皮脂腺あるいは脂肪細胞への分化を抑制して皮脂分泌を抑えることです。
SREBP1は皮脂合成の要となるアセチルＣｏＡカルボキシラーゼ（ＡＣＣ）という酵素を誘導するのですが、
SREBP１が抑制されることで、ACCも活性が低下して皮脂合成は抑制されます。
この作用はビタミンC、ビタミンB群やグルタチオンというアミノ酸も持っていてACCを抑制して皮脂分泌を抑えます。
ビタミンAはさらに皮脂腺の前駆細胞が皮脂腺細胞に分化するのを抑えてしまいます。
この結果、皮脂を合成する細胞そのものの数や大きさが低下して皮脂分泌が低下して毛穴が閉じて
ニキビや赤ら顔が治ることにつながります。
この作用がビタミンCやビタミンB群にはなくてビタミンAだけが持っている作用なのです。
ビタミンC,B,グルタチオンは皮脂腺細胞の活性を抑制しますが、
ビタミンAはそれに加えて皮脂を作る器そのものも少なくしてしまうのです。
ビタミンAは男性ホルモンの受容体に結合して、これを破壊してしまいます。
その結果ストレスで男性ホルモンが増加して、皮脂分泌が増加するのを抑えます。
これもビタミンCなどにはない作用です。
ビタミンAはさらにFoxOという転写因子を活性化して上に示すように炎症を抑えアンチエイジング作用を発揮します。
炎症を抑える作用はビタミンＣやビタミンＢ群の作用と同じですね。
ビタミンABCとグルタチオンの作用をまとめました。
ビタミンABCとグルタチオンは同じ作用あるいは別の作用を発揮して毛穴縮小、炎症抑制、アンチエイジングを示します。
これがビタミンCやビタミンA単独でなく、これらの外用剤を合わせて外用したり、導入すると
毛穴縮小効果が増加する理由です。
青山ヒフ科クリニックではビタミンC やビタミンB群やグルタチオンは毛穴レス美白ローションには配合しています。
高濃度パルミチン酸レチノールはレチノールセラムに配合しています。
ドクターケイではABC-G リペアセラムに効率よくまとめました。
青山ヒフ科クリニックではビタミンCだけのイオン導入、エレクトロポレーションによる導入、超音波導入だけでなく
ビタミンＡＢＣとグルタチオン導入（ABCG導入）
そして大量のビタミンＡだけを導入することで
剥き卵のような毛穴レススキンを実現します。
毛穴やニキビのお悩みの方はこれらの成分の外用や導入をぜひお試しください。
追記：WBC、侍ジャパンの優勝に感動しました。
決勝では岡本、村上のホームランと大谷のスーパーセーブが出ました！
今までのようなスモールベースボールではなく、
パワーベールボールでＵＳＡチームを圧倒しました。
僕は中学のとき野球部、大学の時は同級生と草野球チームを作り ４番 主将 ピッチャーでした。
ＷＢＣ優勝後は大谷の姿にかっての自分を重ね合わせて、無性に投げたくなりました。
バッティングセンターではなく、ピッティングセンターって今はあるんですね。
びっくりしました。今度行ってみようと思います。
青山ヒフ科クリニックの職員で興奮してバッティングセンターに行った熱血野球少女？もいました。
（元熱血野球少年）