ビタミンCはシミクスミ、シワタルミ、ニキビ赤ら顔、毛穴の 開き
そして敏感肌、乾燥肌などの肌の悩みすべてを改善します。
ビタミンCの作用はコラーゲンの合成に必要な酵素の補酵素として働くだけでなく
活性酸素を抑える以外に過剰な炎症性サイトカインの産生を抑えます。
さらに、いろいろな物質に電子を与えて還元します。
その結果ビタミンCは酸化型となります。
酸化型のビタミンCを還元すのが、グルタチオンという抗酸化物質とビタミンB2,B3などのB群です。
酸化物質は炎症と皮脂分泌促進を起こします。
ビタミンB群は特に炎症を抑える作用と皮脂分泌抑制作用を発揮します。
ですからビタミンCと一緒にビタミンB群を内服あるいは外用するといいのです。
ビタミンB群の役割は一言でいうと代謝促進です。
糖質、脂質、蛋白質はミトコンドリアで代謝されてATPという高エネルギー物質を作ります。
ATPの産生を円滑に進めるのがビタミンB群です。
特にビタミンB3は前回お話ししたようにNADの前駆体です。
NADはサーチュイン(SIRT)という若返り遺伝子や PPARというDNA修復遺伝子の基質となります。
紫外線による光老化を抑制するのもビタミンB3です。
ビタミンB3はメラノサイトで合成されたメラニンがケラチノサイトに移送されるのを抑制して
美白作用を発揮することも報告されています。
ニコチン酸アミドと書いてある部分がビタミンB3本体です。アデノシンとヌクレオチドというADP-リボースが
結合するとNADになります。
上の図、pantothetic acid パントテン酸と書いた部分がビタミンB5です。
ビタミンB5はアセチルCoAという補酵素の前駆体です。
上の図を見ると、ATPにビタミンB5が結合するとアセチルCoAになることがわかります。
アセチルCoAとNADというビタミンB3の代謝産物はアデニンとリボースを持ち
一部共通ということがわかります。
そしてアデニンとリボースは高エネルギ―物質ATPなのです。
ビタミンB3,ビタミンB5がエネルギー産生ビタミンということが良くわかります。
ビタミンB5はアセチルCoAを介してATPの産生を促進します。
ビタミンB群やビタミンCの働きでATPがたくさん生じ、コラーゲン合成、表皮細胞の増殖が盛んになると
ATPが分解されAMPKというリン酸化酵素が増加します。
AMPKは運動後でも増加しますが、ビタミンC,Bは運動しなくても運動したのと同じ状態にします。
(スキンケアで肌を運動させるということですね。)
(ビタミンC、B群を内服して外用している僕はジムにも週3日通っているので体調、肌の調子がいいようです)
AMPKやビタミンB5は皮脂を合成するアセチルCoAカルボキシラーゼという酵素を抑制して
皮脂分泌を抑制するだけでなく、皮膚のバリア機能を上げて、
潤いのある美しい毛穴を実現します。
代謝亢進の結果、体重増加抑制、体脂肪低下、血液中の糖や脂質も低下します。
皮脂分泌が低下しても、表皮細胞の増殖が亢進しているので、セラミドの合成も上がり肌が乾燥することはありません。
ということで潤いのある美しい毛穴と引き締まったボディ、生きのいい筋肉が手に入ります。
またビタミンは消化管の運動も活発にするので便秘も改善します。