名前にまつわるすてきなお話 | あとり文庫雑記帖

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衣食住の本を扱う古本屋、あとり文庫店主の雑記ブログ。
本のこと、買取のこと、食べること、楽しいこと・・・店主の日常を綴っています

はやいっ!!早すぎる・・・5月も今日で終わりです。

台風1号は大した被害なく通り過ぎていきそうですが、梅雨&猛暑の季節がひたひた近づいてきますね。

 

買取りに限って言えば雨&暑さのシーズンはご依頼が少なります。

出張買取は搬出時に雨になる場合、日時変更となるケースもありますし、宅配買取は直接天候に左右はされないものの蔵書を整理したり、梱包・発送など、雨も暑さもモチベーションがダウンしてやりたくなくなるのも当然と言えば当然です笑い泣き

だからなのか5月は出張も宅配もお問合せやご依頼が通常月よりは多くいただきました。

 

その中で埼玉のYさまからご自身の蔵書と子どもさん&お孫さんに読み聞かせてきた絵本を買取させていただいたのですが、届いた本に添えられていたお手紙に何とも言えない幸せな気持ちになりました。

それは「あとり文庫」の屋号にまつわるお話。

 

花鶏

 

これ、なんと読むかわかりますか?爆  笑

ある趣味の方を除くと即読める人はなかなかいないんじゃないかと思うのですが、これで「あとり」と読みます。

 

「花鶏」は日本の野鳥の名前です。

雀くらいの小さな野鳥でそれほど珍しい鳥ではないので街中でも見かける鳥ではありますが、見かけてもぱっとわかる見た目ではないので(色味も雀的なカラー)「ああ、あの鳥ね」とわかる人は鳥が好きな人くらいではないかと。

 

Yさまのお手紙を拝読するとその「花鶏」の文字がびっくり

屋号がすてきとお褒め頂いたあとに「余談ですが・・・」と前置きに続いて東北の山間部の小さな集落に暮らす知人ご夫婦のこと、結婚後10年以上たって待望の赤ちゃんを授かったこと、その赤ちゃんは集落で久々に生まれた赤ちゃんだったこと。

そしてそのお父さんは野鳥の会に所属していたこと。

大好きな「花鶏」の音に娘さんの幸せとこれからの村への希望をこめて「あとり」と名付けたこと。

 

この仕事を始めて本名より「あとりさん」と呼ばれることのが圧倒的に多く、同業者の方はもちろん、お客さまにも屋号で呼ばれるので私にとってはある意味大切な第2の名前です。

でも、本名が「あとりさん」という人にはお会いしたことはなかったので「花鶏」由来で「あとり」さんだなんてキラキラ

 

そのお名前になった由来はもちろん、本当に「あとり」さんがいるということもとてもうれしくなりました。

ちなみにそのあとりさんはご両親&村の人々に愛され成長し、現在はお母さんとなり子育て奮闘中なんだそう

 

 

幸せに成長してお母さんになってることにも何だかじ~んとしてしまい、遠くのどこかの街で暮らすあとりさんに勝手に親近感ニコニコ

もはや親戚のおばさんくらいの気持ちです。

「あとり」という名前が今まで以上に大切な名前になったのは言うまでもありません。

 

Yさま、すてきなお話を教えていただいてどうもありがとうございました。

この幸せパワーで梅雨の季節も乗り切れそうですベル

 

明日から6月・・・いよいよ不快な季節に突入しますからみなさま体調を崩さないようお気を付けくださいねぶーぶー

 

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