私だって食べることばかり考えてるわけじゃありません。
出すことについてだって、ずっと考えていますとも。
かれこれもう10年くらい。

今の時代、携帯トイレを用意している人も多いと思うんですけど、それ実際に自分で使ってみたことありますか?

先日、必要火急の用事で車でとある郊外に出かけました。
コロナで沿道の店はまったく開いていません。
いやね、お店が閉まっているのは正しいんですけど、そんな状態で火急オブ火急すなわち小用をもよおしたわけです。

これは困った。
非常時とは、たとえインフラ上下水道に問題がなくても、トイレ難民になる可能性があるのかと。

ちなみに公園は閉鎖されていて、公衆トイレもムリでした。

こうなったら使うしかない、あれを…!

というわけで、人間としての尊厳を死守するために、カバンの底に入れて持ち歩いている自作の携帯トイレセットを車中にて使用してみました。
うちの車は外から見えないようにできる構造で、わりと身動きも取れる広さがあります。
とはいえ家で使ってみたことはあっても外でははじめての経験。できればそんな経験はしたくなかったけど、いい機会と言えなくもない。

セットに入っているのは

  • 自立式ゴミ袋
  • 吸水ポリマー(3g)
  • ポリ袋

こちらの3点です。
吸水ポリマーは1gで300ml吸収できるというもので、3gのパックにしてあります。
夏場に保冷剤を作るのにも同じものを使いました。 自立式ゴミ袋は口が広くて自立するので、簡易便器としていけなくもないと採用したもの。
ポリ袋は廃棄するためのものです。

使用してみたところ思っていたよりいい具合でしたが、これは改善が必要だと思ったことがいくつかありました。
やっぱり想像だけでは限界がありますね、実際使ってみるもんです。

  • 自立式ゴミ袋はアリ。小用ばかりか、じょうずにすれば大もいけるかも。ただし和式に慣れない子どもだとコントロールが無理かもしれない。
  • 吸水ポリマーの量は3gでも足りるはずだが、すばやく固めるには足りない気がしたので、結局2回分使ったら、わりとすぐゲル状に固まった。6g〜10gは必要。
  • 周りを汚してしまいそうなので、敷物が欲しい。
  • 3回分を1セットとして作っていたけど、慌ててしまうから1回分ずつまとめた方がいい。
  • 事後に拭く紙類も一緒にセットしておいた方がいい。水に流すわけではないのでしっかり拭ける厚手のものでもOK。
  • 事後に持ち歩くことを考えると、捨てるためのポリ袋は消臭機能があるものの方がいいかも。

というわけで、帰宅してから、携帯トイレセットを作り直しました。

1. 吸水ポリマー 6g
2. 自立式水切り袋
3. ポリ袋
4. キッチンペーパー3枚
5. 使い捨ておむつ替えシート
6. 消臭袋BOS

わりとかさばるようになってしまいましたが、実際の使用時に安心して使うにはこれくらい必要なんじゃないかなと。

自立式ゴミ袋(穴が空いていない)より入手しやすい、同じ形の水切り袋(台所の生ゴミ用)を使うことにしました。
内側にポリ袋を重ねればOK。

おむつ替えシートとは、裏面が防水加工された紙シートで、歯医者さんの患者用エプロンとか、ネイルサロンとかでも使われているやつです。薄くてかさばらないし、ちゃんと防水してくれるので便利。
私は弁当の下に敷く用途などでこれ常用してるんですが、コロナ関連で流通が滞ってる感じで販売店が減っています。ネイル素材系のルートだけ在庫があるようでした。

ついでですが、除菌用アルコール綿と、濡れコットンも同封。
常にベストなコンディションで使用できるとは限らないので。

使ってみよう!

  1. おむつ替えシートを敷く
  2. 自立型水切り袋を広げて口を折り返し、ポリ袋を内側に重ねる。
  3. いたす
  4. 吸水ポリマーをふりかけ、軽くふり混ぜながら固まるのを待つ
  5. ゲル状になったら、ポリ袋の口を閉じ、ペーパー類などもろもろと一緒に消臭袋に入れて廃棄。

ちょっと多めの400mlの水でも、らくらくゲル化できました。
なんで400mlかというと。
大人用おむつの説明文を見ていると、一回の水量を150mlと規定しているケースが多いみたいなのですが、私が限界まで我慢していたその時の量はおそらく300ml程度はあったなと感じたからです。膀胱おそるべし。

実際問題どこでどうやって使うのかとか、他にもいろいろ考えるべきことはまだありますが、携帯できるセットとしては、これでわりと完璧な気がする。
2回分くらい持っていれば、非常時でもまあ泣かずにすむかなと…

車内ならともかく、外で使うならたぶん建物内や公衆トイレの個室で使うことになるのかなという気がします。
その場合どのようにこれを使用するべきなのか。
家での被災時用みたいに便器内に大きいゴミ袋を被せて、その中に置いて使うのがベスト?ただそれ用に大きいポリ袋持ち歩くのもなあ。
そこについては、まだまだ結論が出ていません。

ちなみに家用には、「10gに小分けした吸水ポリマー」「においを吸収するための活性炭」「介護用消臭機能付きレイシーパック」を用意しています。

さらにもうちょっと

でももし使用中に袋がパタっと倒れたら大惨事に…!
と想像してしまうと恐怖を感じたので、自立式ゴミ袋よりもう少ししっかりしたなにかが欲しいなと。
そこで百均にて発見したのが、こちら。

小さくつぶせる布製のボックスです。
内側にポリ袋をかぶせて使用すれば、安定したポジションで使用できそうです。

小さい方は自立型ゴミ袋と同じくらいのサイズなので、カバンにひとつ入れておきます。
15号のポリ袋が被せるのにちょうどでした。

大きい方は、20ℓのポリ袋がちょうどでした。
普通の和式便器程度のサイズなので、これくらいなら子どもでも安心して使えそう。
こちらは車に常備しておこうかなと思います。
大きいポリ袋だと廃棄がかさばるので、本当は小さい袋の方がいいんですけどね。

高吸水性樹脂 4.0kg

1gで300mlの水分を吸収できるという吸水ポリマー。2016年から使用していますが特に劣化なく使えています。

高吸水性樹脂 1.0kg

1gで300mlの水分を吸収できるという吸水ポリマー。2016年から使用していますが特に劣化なく使えています。

驚異の防臭袋 BOS (ボス) SSサイズ200枚

これに入れてしまえば臭いが漏れないと評判の袋。