ペーストにしたニンニクを乳酸菌発酵させると長持ちして便利だと聞いたので、ニンニクとラブレを合わせて発酵してみたんです。
生ニンニクは苦手だし、高いのにいつの間にかカピカピになっていがちだし、冷凍するとふにゃふにゃになっちゃうのがイヤだしー。発酵させればとりあえず保存はできるようになるし、あわよくば味も良くなったらいいなと。

手っ取り早く生ニンニクをミキサーにかけてからラブレと塩を追加して、スパウトパウチ袋に詰めて常温で2週間くらい発酵させました。
作った翌日に目の覚めるような緑色に変化してビビりましたが(鉄分と反応して緑色になることがあるらしいですよ)その後薄茶色くらいに収まりました。
たぶん…発酵はできてる。いわゆる「チューブにんにく」みたいな味になりました。
チューブにんにくOKな方なら大丈夫かな?ただし私は好きな味じゃないです。
柔らかく茹でたニンニクをペーストにして発酵させるというやり方の方がよかったかもしれません。でももう消費しきれないので今回は見送り。

ということで残ったニンニクは丸ごと発酵させることにしました。

ちょっと調べたらニンニクの乳酸菌発酵といえば普通ペーストとかじゃなくて、まず「黒にんにく」らしいんですよ。
噂によるとフルーティーでおいしいけど高いことで有名な黒にんにく。
どういうものなのかあまり知らなかったんですが、自家製でも作れるものらしいんです。なんと炊飯器で。

製法としてはガーゼや新聞紙等に包んだニンニクを保温状態で炊飯器に入れておくだけなんですが、この製法の厄介なところが、熟成に2週間〜1ヶ月かかることと、匂いが強烈で使用した炊飯器がにんにく専用機になるおそれがあること。

HAHAHA、それはちょっとないわー。

ニンニクの匂いを1ヶ月部屋中に撒き散らすとかあり得ないし、炊飯器がニンニク以外に使えなくなるなんて馬鹿馬鹿しい。なんの苦行だ。
ていうかそれひょっとして、単に匂い漏らさないやり方にすればいいだけなんじゃないの…?

ガーゼや新聞紙に包むというのは結露や乾燥対策だろうと思うので、私はいつものラミジップ+経木を使用して、大同電鍋を保温モードにてトライしてみますよ。ジップロックでは素材的に匂いを封じるのは無理だと思いますが、ラミジップならいけるはず。ニンニクが直接ビニールに接触しないように(結露に当たらぬよう)経木を配置して、ラミジップを閉じます。
炊飯器でフタをした状態と、ラミジップで密閉した状態ではそんなに変わらない気がするのでいけるでしょう。なによりこれならごはんを炊きたいときにもニンニクを中断して使用できます。

2日目

ラミジップがパンパンになってたのでガス抜きしました。うおーニンニクくさ!換気扇換気扇!

5日目

再度ガス抜き。ジッパーからニンニク臭が漏れ出ているのが気になってきたので、入り口をヒートシーラーで熱融着しました。薄く色づいてきています。

12日目

どうやら勢いよくガスが出るのは序盤だけみたい。その後は袋が膨らむこともなく問題なさそうなので、そのまま続行。

2週間後

外から見た感じ、黒くなってきたっぽい。

3週間後

見た目変わらず。

1ヶ月後

外から見たかんじでは特に見た目は変わらないが、完成とする。

結構黒いですね。

薄皮の色があまり変わっていないのは、ラミジップで保湿バッチリだからかな?

袋から出して、1時間天日干しして皮を乾燥させました。

炊飯器はニンニクくさくなっていないし、黒にんにくもちゃんと完成しているということで、これで良しとします。
そのまま食べるほどのニンニク好きではないので、ELLE gourmetに載ってるようなオサレイタリアンでの使用などを考えておりますよ。