今日本の景気が、1965年から1970年までつづいた“いざなぎ景気”を抜いて、
史上最長になりそうとの報道ですが、皆さんは実感がありますか。
ありませんよねー。
実際国税庁の給与実態統計調査でも、平均給与は8年連続下がっています。
景気が良いのに給与が上がらない。
その疑問に答えてくれたのが次の荻原博子さんの「がんばれ!家計」でした。
http://www.asahi.com/life/column/ogiwara/TKY200610160329.html
文章をそのまま抜粋すると
「“いざなぎ景気”の中で、みんなが景気回復を実感できたのは、
会社がもうかれば、もうけが社員に還元されたからです。
日本の企業では、会社は社長と社員のもので、悪い時にはみんなで耐え、
よくなったらその分け前をもらう仕組みでした。
けれど、今は、景気が良くなっても社員にはあまり還元されなくなっています。
この5月に改正された会社法では、株主の権利が明確に打ち出されています。
アメリカのように、会社のもうけは株主に還元され、
従業員は、状況に合わせていつでもリストラ可能ということになっていくのでしょう 」
そうだったんだ・・・
株主に還元されていたんでは、実感できるはずはないよね。
株を大量に持っている富裕層はますます豊かに、
その一方で株を持てない低所得者はますます貧しく・・
格差社会はここから来ていたんですね。
荻原博子さんは次のようなことも書いています。
「配偶者特別控除、定率減税、老年者控除などが廃止となり、住宅ローン減税の縮小も決まっています。
来年は、配偶者控除の廃止、給与取得控除の縮小、消費税アップなどが浮上します。
そのいっぽうで、社会保険料は上がり続け、サービスはカットされます 」
うーん、暗い話しばかりです。
この働く人に厳しい産業構造をなんとか出来ないものでしょうか?
今の自民党政権ではダメかな( ̄_ ̄ i)