夜食が太りやすいということは、科学的に証明されています。
体内時計を調整している細胞内の「BMAL1」と呼ばれるタンパク質が、脂肪を蓄積する指図もしているらしいことが、 日本大学薬学部薬学科の榛葉繁紀准教授らの研究で分かりました。
今まで太るメカニズムはある程度解明されていたものの、時間軸を具体例にした根拠は今回が初めてみたいです。
BMAL1は昼夜の生活リズムを刻む体内時計を調整しており、脂肪組織に多く含まれています。午後3時ごろは微量で、午後10時~午前2時に最も多くなります。その差は約20倍にも上るとのこと。
午後3時にたくさんカロリーを摂るより、午後11時にたくさんカロリーを摂ったほうが20倍以上太りやすいということになります。
■BMAL1が増える時間に食べない
榛葉繁紀准教授は遺伝子操作でBMAL1を持たないようにしたマウスを使って実験をしました。
このマウスから取った細胞は、栄養過剰にしても脂肪を蓄えなかったが、遺伝子をアデノウイルスを運び屋にして細胞に送り込み、BMAL1を大量につくらせると、脂肪を蓄え始めたそうです。
この実験結果から栄養を過剰に摂取しても、BMAL1さえがなければ、脂肪は増えにくいとも言えます。「太りやすさ」も細胞の量で証明できるかもしれません。
歌手の倖田來未さんも18時以降は何も食べないことで、プロポーションを維持しているそうですよ。
昔から夜食は太ると言われてきましたが、その原因が科学的に証明されたわけです。ただ、不規則な生活で体内時計が狂った人は、午後3時ごろに食べても太る可能性があります。
やはり、規則正しい生活リズムの中で3食を摂るのは重要ですが、仕事で帰りが遅い方の夕食は、低カロリーで消化の良いものを選ぶようにしてください。
カロリー計算によって食べる量を抑えつつ、カロリーを摂取する時間にも気をつけたいものです。
科学的根拠が明確ですので、チャレンジしてみる価値はあります。2回や3回ではなく、継続することを心掛けると一層効果が見えてくるでしょう。
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