キツイ恋のお話①




高校生の、公序良俗に反する人達を見ていた私は、
そんな事はしなくてもいいから、夏祭りに、行きたい。って可愛く思った。

彼氏彼女じゃなくてもいい。

浴衣を着て、その人と行けたら…。

私は妄想した。妄想だけでワクワクした。

そのワクワクも先輩に打ち明けた。先輩も一緒にワクワクしてくれた。
私は叶わない夢でも一緒にワクワクしてくれる先輩に感謝した。

こんな下らない話に付き合ってくれる先輩。
嬉しかった。ありがたかった。


夏祭りの日が来た。私の妄想は妄想のままで、その人と夏祭りのお約束など当然なかった。


夏祭りの当日、私は用事で出かける事になっていた。
夏祭りの事など頭から消え去っていた。


                 ー続けー