大人の春休みで京都を訪れた続きです。
京都酒蔵館で京都の地酒とおばんざいを楽しんだ後、京都の隠れ家っぽいBARを探して四条近辺をウロウロしていました。
京町家の路地裏には気になるお店もあったけれど、看板だけでメニューも値段もわからない店が多く、いちげんでおひとり様で入る勇気がありませんでした。
今日はこれで帰ろうか…と地下鉄四条駅近くにきた時、からすま京都ホテルの地下にあるBARの看板が目に入りました。
源氏物語をイメージしたカクテル?
好奇心で惹かれるままにBARに入り、一人でカウンターに座りました。
BARの名前は「バーアンカー」
ホテルのBARらしく、落ち着いた大人の雰囲気。
カウンターには一人で飲んでいる男性、女性、常連らしい客がいて、おひとり様でも全然大丈夫そう。
「源氏物語をイメージしたカクテルに惹かれて来てしまいました。今日は源氏ゆかりの地をまわってたんです」
と話すと、バーテンダーの方が
「源氏物語の若紫をイメージしたカクテルです。全て京都産のものを使っています」
と丁寧に説明してくださいました。
甘いお酒はあまり好きではないけれど、そこまで甘甘ではないとのことで注文しました。
「季の美」という京都のドライジン、京都大原の赤紫蘇ジュース、京都水尾のゆずサイダーが使われています。
赤紫蘇の香りが和を感じさせ、紫の上の少女時代を思わせる爽やかな甘酸っぱさがありました。源氏ウォークの思い出になる一杯でした。
でも、私がBARに来たら必ず飲みたくなるのは、シングルモルトのウィスキー。それもスモーキーな香りのものが好きで、迷わず「ボウモア」のロックを頼みました。
あぁ、この薄明かりの照明と落ち着いたバーカウンターの上で輝く琥珀色の液体の美しさ、スモーキーな香りがたまらない。
幸せや〜 とひとり恍惚としていると、
少し離れた席で飲んでいた上品なオジサマが
「よろしければ一杯どうぞ。ボウモアを飲まれているのできっとお好きかと思いますよ」
とボトルキープしている国産のシングルモルト「余市」を飲ませてくださいました。
「まずはストレートで香りと共に味わってから、途中で水を少し加えるとまた違う味わいが楽しめますよ」とのオジサマおすすめの飲み方でいただきました。
たしかに、スモーキーでとても深みのある香りと味わい。なんて贅沢な一杯。
さらに「宮城峡」もいただきました。こちらはまろやかで華やかな香り。とても美味しいお酒です。
なかなか出会うことはない日本のシングルモルトの素晴らしさを知ることができました。
オジサマは京都御所が散歩コースで、このBARに沢山ボトルをキープしているご常連とのこと。こんな贅沢な機会をいただきありがたいことです。
バーテンダーの方々も上品で所作が美しく、もちろんですがお酒のプロフェッショナルです。ホテルオークラ京都と同じ系列なので、この日出会ったバーテンダーのお一人は近々オークラに異動されるとのことで、新参者の私にまで名刺をくださいました。
このようなBARに通うと、お酒の知識が広がるし、色々勉強になりそうです。
またこちらに来ることがあれば訪れたい素敵なBARでした。
https://www.hotel.kyoto/karasuma/restaurant/anchor/?doing_wp_cron=1715766359-0310270786285400390625
大河ドラマ「光る君へ」をやっている間は、季節変わりで源氏物語をイメージしたカクテルが飲めそうです。
大河ドラマ「光る君へ」をやっている間は、季節変わりで源氏物語をイメージしたカクテルが飲めそうです。
以前には大河ドラマ「青天を衝け」の渋沢栄一をイメージしたカクテルを作ったこともあるそう。どんなカクテルかすごく気になりました。何にしても歴オタや観光客が喜びそうで、京都の誇りを感じさせるアイデアや戦略がすごいです。