オーストラリア・マーレイコッド遠征記 Part.2 | A Headbanger's Fishing Life

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島根県西部を中心とした釣行記等。
Yahoo!ブログのサービス終了に伴い、こちらに移行しました。

今回からご覧になった方は、是非Part.1からご覧ください。



3/21 釣行1日目の朝に早くも人生初のマーレイコッドを手にして感無量であった。

もちろん、すぐに次の魚を狙う。


次に出したのはTaka(この呼び名やShoは現地で決まった)だった。
彼はベイトリールの扱いに慣れていないらしく、キャストも決まらずバックラッシュに苦戦していた。
だからあれほど練習して来いと言ったのに…


ガイドのクロさんがTakaにつきっきりでキャストを教えたり、自分の道具を代わりに貸してバックラを直していた。
そんなことをまでしてくれるガイドがどれだけいるだろうか?


私とShoがキャッチし、彼が取り残されたところでクロさん一押しのポイントに入った。
クロさん「ここは絶対出る。奥村さんも出したとこだよ。Taka投げて。」

そう言って、奥村さんから直接もらったというカクルをTakaの竿に結んで投げさせた。私もそれを見守った。


クロさん「絶対出るからビデオを回そう。」
ビデオを回し始める…幸運にもTakaキャストも決まっている…

バシャっっ、バコーーンッ!!

なんと、クロさんの予告通り魚が水面を割った。
奇跡的な動画が撮れた。YouTubeにアップ予定。


オロオロしながらTakaが寄せた魚を私が取り込んで握手。

これで早くも全員安打である。釣り開始からわずか数時間でのこと。


その後、陸に一旦上がって休憩。
クロさん「ここが奥村さんがDVDで、手にコーラとビスケットを持って『これで俺の人生にマーレイコッドが刻まれたな』と言った場所だよ。」

そういえばそんな場面があった…
クロさん「コーラとビスケット、持ってきてるよ。」

やるしかない…案の定グダグダだった。
その後、事あるごとに奥村さんはネタ扱い(?)された。奥村さんゴメンナサイm(_ _)m
しかし、こんなクサイ台詞を素で言える奥村さんは凄い…





ShoもTakaもトップで出しているので私もトップで出したい。

もはや釣り開始すぐでベイトタックルしか必要ないことは分かっていたが、せっかく用意したスピニングタックルでも釣りたいのでスピニングタックルでジッターバグを投げる。

バシャっ!
ミスバイト…

ゴボオオオっ!!


2本目。50cmほどの小型だが出かたは派手であった。

トップで釣ることも目標の一つだったのでまた一安心。

次は立木にクランクベイトを通してヒット!!



A Headbanger's Fifhing Life SUB

クランクベイトもスピナーベイトもビッグベイトも、バス釣り経験の無い私には使い慣れないルアーである。
だから池で練習していった。ただし、ディープクランクは全く使いこなせず、根がかりばかりだった…

初めてのルアーで釣るというのも、なんとも嬉しいものである。


A Headbanger's Fifhing Life SUB ちなみに、クランクベイトはFSで「巻物限定さん」のブースで購入したクランキー・クランクというものだった。

これが、今回のポイントでちょうど良い深さを泳いでくれるのだ。
バルサ製で動きも良く、コッド用に太軸フックに付け替えてもよく動いてくれた。

Shoにも一個あげたのだが、2人でこのルアーで4本キャッチしたのではなかったか?ヒットルアーの一つだった。もう生産されていないのが残念だ…

その後、Takaが1本キャッチして昼食を食べにキャビンに戻った。





昼食休憩で、クロさんが現地ルアーを見せてくれた。

件のDVD内で奥村さんをガイドしたジェイミー・フレッド氏のハンドメイドルアーである。


A Headbanger's Fifhing Life SUB もう笑うしかない…

モンスターを狙うための特大クランクで、とても実際に使うのは考えられないが実績はバリバリだそうだ。

ジェイミー曰く、「大物コッドは11日やれば釣れる。」だそうだ。
つまり「10日間ボウズでも諦めずに投げられるだけの根性を持っているヤツにしか釣れない。」という意味である…カッコイイ言葉ではないか?


A Headbanger's Fifhing Life SUB 同じくジェイミー作の「デプスチャージ」

大きなジッターバグのようなルアーである。
音も大きさも重さも丁度いい…硬いウッド製なのでカバーにぶつけてもまず壊れないしコッドに割られることも無い。コッド専用ルアーだが日本でも使えるだろう。

もちろんこれは3人とも購入。
このルアーが大活躍することになるのだが…





午後からは、ピーターさんの農園内にある別のポイントに入る。

ロッドには買ったばかりのデプスチャージを結ぶ。
タイトなキャストも大分慣れて来た。




A Headbanger's Fifhing Life SUB バンクやカバーをひたすら撃っていく。

見たこともない鳥やカンガルーや牛が岸辺にいる。そのバックには大草原…こんな気持ちのいい秘境ライクなロケーションの中でキャストをするだけでも幸せである。

川には、鳥や動物の鳴き声と、ジタバグより若干重いデプスチャージのカップ音が響く…

そして、その静寂を打ち破るように、突如として爆裂音が川面に響く。

パッコオオオオッッーーー!!

ごっぼおおっっおーーー!!!

バシャッッッッああーーー!!!!

吸い込み音とともに、金緑色の水柱が上がる。






奥村さんのDVDの映像のまさにそのままであるが、生で体験する水面爆発は鳥肌モノだ。

真昼間に、顔に水しぶきがかかりそうな距離で重低音とともに水柱があがる。
アドレナリンが分泌。エクスタシー。



A Headbanger's Fifhing Life SUB
デプスチャージの威力。午後はこのルアーで3本キャッチ。
この日はトップに反応がよかった。

バイトはこの倍以上あった。ナマズほどではないが捕食はあまり上手くない魚だという。
針に触れなければ高確率で再びアタックしてくれるし、後ろのカヌーの人がスピナーベイトなどでフォローを入れると食い直してくれることが多い。


A Headbanger's Fifhing Life SUB この日はラスト1投でShoが釣って締めてくれた。

あまり大きなサイズは出なかったが、この日はクロさんがガイドの傍らに釣ったものも含めて全員で13本
ベストポジションの私は6本のコッドをキャッチした。

クロさん曰く、「コッドなんてオージーでも1日1本出るかでないかだと思っている人が多い。普通に考えたら、この数は驚異的だよ。でもコレがここのポテンシャルなんだよ。」とのこと。
まさに「聖地」である。

サイズを除いては、水面炸裂も存分に体験できたし、初日としては最高の釣果だろう。


A Headbanger's Fifhing Life SUB オージービールが美味い!!


星も綺麗だ…

前日は本当に星が綺麗だった。サザンクロス天の川もしっかり見えた。
クロさんに教えてもらいながら星に見入った…感動的だった。

しかしこの日は前日に比べると星が見えない…雲行きが怪しい。

と思っていたら大雨が降りだした。
しかも夜中断続的に降り続いている。

「内陸でこんな長いこと降り続くことはあまりないんだけどなあ…悪影響がないといいけど…」とクロさん。

雨音を聞きながら、不安を胸に床に着いた。

続く。





使用タックル


竿:デプス サイドワインダー・アウトクロス
リール:ダイワ ソルティストHRF
ライン:東レ BAWOスーパーハード 25lb


竿:ダイワ ソルティガコースタル68GAME
リール:シマノ レアニウムCI4 4000
ライン:よつあみ キャストマンWX8 40lb
リーダー:ナイロン40lb