ふわふわ 新版  講談社の創作絵本  村上春樹・文 安西水丸・絵 | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

ぼくは世界じゅうのたいていの猫が好きだけれど、年老いたおおきな雌猫がいちばん好きだ。日当たりのよい縁側で昼寝をしている猫のとなりに寝ころぶのが好きだ。日差しをあびた猫の毛は、いのちのいちばん美しい部分をぼくに教えてくれるから。

 

 

 

 

村上春樹の文と安西水丸の絵によるオトナ絵本。

 

 

画面からはみ出るように部分的に書かれた猫は、どこもふわふわ。

あたまも、せなかも、しっぽも、まえあしも。

 

 

子どもの頃、家にいた猫三毛猫は、ふわふわじゃなかったけど、猫は好きハートです。

耳の後ろをなぜると、のどを鳴らすごろごろという音や、前足を左右重ねてすまして黒猫座っている姿。

カワイイ。

 

 

 

一日中日向ぼっこして、何事にも動じず、おだやかに年老いたおおきな雌猫。

その雌猫のなかに、”いのちのいちばん美しい部分”を感じる。

たしかに平和の象徴っぽいです。

 

 

その”いのちのいちばん美しい部分”が、かずかぎりなく飛び出すハートあつまって世界が満たされたなら、これ以上の幸せは、ないのかもしれません。

 

世界が、ふわふわのしあわせで、あふれますように。オッドアイ猫笑

 

 

 

 

 

 

    

本 幸せとは温かくて柔らかなことであり、それはどこまでいっても、変わることはないんだ

猫花 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

◆樟脳舟

猫と一緒に描かれているのは、レトロ感のあるおもちゃたちです。

積み木に、レコードプレイヤーに、ラジオに、ヨーヨーに、ペンギン入りスノードームに、ブリキの飛行機に、宇宙船(宇宙人付)・・・。

 

 

1ページ目には、しょうのう舟が描かれています。

うっすらと記憶にあるのですが、実は、燃料?が樟脳だとも知らなくて、ロウだとばかり思ってました。汗うさぎ

 

どうして動くのかも、よく解らないうさぎはてなマークままだったので、ググってみたら、こんなん下矢印出ました。