『氷獄』に続いて、やっぱり再読しちゃいました。
ゆえに、こちらも『医学のつばさ』の「アイスマン」の確認目的です。
でも、そこら中忘れてることだらけ(白鳥に娘が二人いたなんて)で、”でも”&”だから”、面白かったです。
既に「姫宮」の名前が出てたことも驚きです。
これって、シリーズを想定しての伏線ってことは、ないよな。
とにかく、これが、デビュー作ってすごいです。
さすが、堂々の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作品ですね。
ここから桜宮サーガに繋がっていくんだと思うと、感慨深いです。
そして、強烈な個性でドン引きしていた白鳥圭輔も、この先の登場を知っているだけに、まだまだオトナシメに思えました。
この後、さらにハチャメチャ度がアップしていくことを思えば、カワイイもんですワ。
ということで、感想は、初読のときのブログに譲って、今回新たにというか、今だからこそ感じたところを書いておきます。
書類作業
「リスクマネジメント委員会報告書」の書類一式は、書類作成業務が専門の事務員でも、一日一件処理できるかどうかという分量で、理論上は可能でも現実では不可能と言います。
今もってまだ、どっかで聞いたようなお話やん。
掛け持ち麻酔
ということも、「これじゃあ、医者も壊れるぜ」に繋がるんですね。
「アイスマン」検証
「アイスマン」は、やはり氷室貢一郎でした。
田口先生が、氷室のイメージを、上巻で既に紋白蝶に例えていました。
まぁ、最後には、そのイメージが<赤く閃く細い舌を持つ小さな白い毒蛇>に、変化してはいますが。
これで、決定ですね。
ミッション完了。
あーっ、スッキリした。
人の話に本気で耳を傾ければ問題は解決する。そして本気で聞くためには黙ることが必要だ。
大切なことはそれだけだ。但しそれは、人が思っているよりもずっと難しい技術ではあるのだが。
【おまけ】
◆「おっとり刀」
確か、「取るものも取り敢えず、急いで」って意味ですよね。
リスクマネジメント委員長:曳地先生の「なまくら刀」と並んで、田口先生の「おっとり刀」という表現が第一助手の垣谷講師(まだ講師なんや)の口から出ていますが、田口先生って、そんなにフットワーク良かったかなぁ。
「おっとり」ならぴったりやねんけど、「刀」がつくと、ちょっと違うように思うのですが。。。
まっ、垣谷先生の受けないオヤジギャグと取れなくもないですが、どーでしょう?