(再読)チーム・バチスタの栄光 上・下  海堂尊 | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

 

『氷獄』に続いて、やっぱり再読しちゃいました。てへぺろ

 

ゆえに、こちらも『医学のつばさ』の「アイスマン」の確認目的です。

でも、そこら中忘れてることだらけ(白鳥に娘が二人いたポーンなんて)で、”でも”&”だから”、面白かったです。

 

既に「姫宮」の名前が出てたことも驚きです。

これって、シリーズを想定しての伏線びっくりってことは、ないよな。

 

 

 

とにかく、これが、デビュー作ってすごいです。

さすが、堂々の「このミステリーがすごい!」キラキラ大賞受賞キラキラ作品ですね。

 

ここから桜宮サーガに繋がっていくんだと思うと、感慨深いです。

 

 

そして、強烈な個性でドン引きしていた白鳥圭輔も、この先の登場を知っているだけに、まだまだオトナシメに思えました。

この後、さらにハチャメチャ度がアップしていくことを思えば、カワイイもんですワ。笑ううさぎ

 

 

 

ということで、感想は、初読のときのブログ下矢印に譲って、今回新たにというか、今だからこそ感じたところを書いておきます。

 

 

 

 

 

 

  書類作業

「リスクマネジメント委員会報告書」の書類一式は、書類作成業務が専門の事務員でも、一日一件処理できるかどうかという分量で、理論上は可能でも現実では不可能と言います。

 

今もってまだ、どっかで聞いたようなお話やん。ネガティブ

 

 

  掛け持ち麻酔

手術は多い、麻酔医は少ない。
最高で一日五例の掛け持ちって……。
ヤバすぎる。ゲッソリ

 

 

 

 

ということも、本「これじゃあ、医者も壊れるぜ」に繋がるんですね。

 

 

  「アイスマン」検証

 

「アイスマン」は、やはり氷室貢一郎でした。

 

田口先生が、氷室のイメージを、上巻で既に紋白蝶に例えていました。

まぁ、最後には、そのイメージが<赤く閃く細い舌を持つ小さな白い毒蛇>に、変化してはいますが。

 

これで、決定ですね。

ミッション完了。

あーっ、スッキリした。グラサンハート

 

 

 

 

 

 

    

本 人の話に本気で耳を傾ければ問題は解決する。そして本気で聞くためには黙ることが必要だ。

 大切なことはそれだけだ。但しそれは、人が思っているよりもずっと難しい技術ではあるのだが。

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

◆「おっとり刀」

確か、「取るものも取り敢えず、急いで」ダッシュって意味ですよね。

 

リスクマネジメント委員長:曳地先生の「なまくら刀」と並んで、田口先生の「おっとり刀」という表現が第一助手の垣谷講師(まだ講師なんや)の口から出ていますが、田口先生って、そんなにフットワーク良かったかなぁ。

 

「おっとり」ならぴったりやねんけど、「刀」がつくと、ちょっと違うように思うのですが。。。

 

まっ、垣谷先生の受けないオヤジギャグバレエと取れなくもないですが、どーでしょう?