WISH 30 | ひよこバッチの大宮さん

ひよこバッチの大宮さん

嵐の大宮さんの小説を読むのが楽しくて、私にもできるかしらと始めてみました。

アメンバー申請していただけるかたへ
20才以上の女性
プロフ画像が設定されている方
必ずメッセージを添えてください。
よろしくおねがいします。

「さとちゃん… 

遠足やすんでもいい?」

 

「どうして?」

 

「僕…、バスには乗りたくない。」

 

「そうだな…。やすむか。

二宮先生には言ったのか?」

 

「言ってない。」

 

「俺から言っておくよ。」

 

 

二宮先生に連絡した。

 

「大変申訳ありません、

配慮がかけていましたね。」

 

「いや、遠足は学校行事ですし

他の生徒さんのこともあるので…。

斗真にはバスはまだ辛いんです。

当日は風邪で欠席でおねがいします。」

 

「さとちゃん、電話代わって。」

 

「二宮先生、斗真と代わります。」

 

「ごめんなさい、二宮先生。」

 

「斗真くんごめんね。

遠足の話してた時に

元気がないなって思ってたのに

気づいてあげれなくてごめんね。」


電話を切って、ため息がでた。


「どうした?」


「斗真くん…

バスに乗りたくないから遠足

休むって。

そうだよね、おじいちゃん、おばあちゃん、お母さんの3人が亡くなったのバスだった。斗真くん自身も怪我したんだもの、怖いよね。


あ〜、言われるまで

気づかなかったぁ。」



「遠足はどこに行くんだ?」


「水族館だよ。」


「じゃあ、俺達と遠足行こうよ。

運動会みたいに弁当持って。

車は大丈夫?電車でも行けるよな。」


「大野さんに電話する。」


うれしそうに、電話で話す和。

まだ和は気づいてない?