WISH 29 | ひよこバッチの大宮さん

ひよこバッチの大宮さん

嵐の大宮さんの小説を読むのが楽しくて、私にもできるかしらと始めてみました。

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プールのお知らせの手紙を配った後

 

「はぁ~。」

 

「どうしたの斗真くん。」

 

「ぼくね…泳げないんだ。」

 

「私も。」

 

「僕も。」

 

「俺は25m泳げる。」

 

「泳げない人は先生と

一緒に練習しようね。

先生もね、泳げなくてプールが

嫌いだったんだよ。

でもね、友達が一緒に練習してくれて

泳げるようになったんだ。」 

 

「斗真、俺が教えてやるよ。」

 

「教えて、俊介。」

 

大野さんと斗真くんと僕は

潤くんの部屋で3人で家族ごっこをしている。

 

大野さん家でと言われたけど

担任が特定の生徒の自宅にいくのは…

と困っていたら

潤くんが部屋を提供してくれた。

ここでは僕は大野さんと斗真くんとは友達だから。

 

 

「そっかぁ、斗真泳げないのか。」

 

「僕もお風呂では顔も髪も洗えてたから全然気づかなかったな。」

 

「俺と入るときは

顔が濡れたらうるさいぞ。

和さんにはかっこつけてたんだな。」

 

「ふふっ、大野さん。

今日手紙渡しているので

プールの準備お願いしますね。」

 

「明日、斗真と水着買いに

行ってくるよ。」

 

大野さんは手先が器用だ。

幼稚園のスモッグに斗真くんが

大好きなライダーのイラスト入りの

ゼッケンが縫いつけられていた。

そのイラストは園児たちにも

大好評だった。

 

そして字がきれいだ。

幼稚園の連絡帳の文字や

持ち物にかかれた

おおの とうまの文字。

 

ノートに書かれた文字をなぞる。

僕、おかしいよね。