とまどいながら 5 | ひよこバッチの大宮さん

ひよこバッチの大宮さん

嵐の大宮さんの小説を読むのが楽しくて、私にもできるかしらと始めてみました。

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ここは、防音室だから静かで好きな場所。




ずっと誰かを待ってるピアノがある。


あぁ、やっとお前の待っていた人が来たんだな。



俺は誰を待っているんだろうか。

手を繋いだ瞬間に俺が守るんだと感じたあの手の君は今どこにいるんだろうか。


「智様、こちらでしたか。和也様ですよ。」

「和也?」

「かずって、いつも智様が手を繋いでいたんですよ。
智様が記憶を無くす前のことですから覚えてなくて当然です。」


「そうなのか。今日だったか。すまない、すっかり忘れていた。」


21時を知らせるアラームがなる。

夢中になって弾いていたから、櫻井さんがきたのも、誰かと話しているのも気づかなかった。


忘れようとして閉じ込めていた記憶。
その笑顔は…



「さと?」