移動のコスト~成田空港~ | シンガポール通信

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日本(東京)に帰国する時はいつも気が滅入ります。
理由は単純でして、「成田空港」が嫌い!だからです。

まず第一に、都心から60キロも離れているというロケーションの悪さ!「遠すぎ!」です。

もっとも、ただ単に都心から「遠い!」というだけなら、他の国の主要国際空港でも、結構あります。
試しに都心から30キロ以上離れているところを身近なところで調べてみますと、遠い順に、

① 韓国・ソウルの仁川国際空港(2001年開港)は都心から52キロの距離にあります。
② マレーシア・KLのKL国際空港(1998年開港)は43キロ離れています。
③ 台湾・台北の台湾桃園国際空港(1979年開港)は40キロ
④ 中国・香港の香港国際空港(1998年開港)は34キロ
⑤ タイ・バンコクのスワナブーム国際空港(2006年開港)は32キロ
⑥ 中国・上海の上海浦東国際空港(1999年開港)は30キロ
といった具合です。

<因みに、米国・NYのJFK空港はマンハッタンから19キロ、英国・ロンドンのヒースロー空港は24キロ、仏・パリのド・ゴール空港は25キロといったかんじです。>

日本には、成田空港以外にも所謂「国際空港」はありますが、関西国際空港が46キロ、中部国際空港が39キロ都心から離れており、つくづく遠くに空港を作るのが好きな国のようですね。(例外は羽田空港と福岡空港(3キロ)くらいでしょうか。)

ロケーションとして「遠すぎ!」というのは、勿論それだけで嫌になってしまうものですが、それでもアクセス手段が運賃、時間、利便性、快適性において効率的であるのならば、ある程度は許容できるものです。

上記例で言うと、例えば香港国際空港でのエアポートエクスプレスという鉄道。
空港と香港島(セントラル)間を24分程で結び12分間隔で運行されています。
運賃はバス利用(400円ほど)に較べると割高で、セントラルまで片道HK$100(1300円弱)ですが、往復だと1割引ですので実質的には片道1000円ちょいっていうかんじです。(でも、まあ「高い!」ですね。)
車両の快適さもさることながら特筆すべき点は香港空港の構造にあって、空港到着ロビーからエアポートエクスプレスの駅の間には階段などの段差はなく、荷物を持ったまま真っ直ぐ円滑に移動できる点です。空港内の多言語での表示案内も適切で、間違いようがない構造になっています。(というか駅ホームが空港ロビーと一体化しており到着ロビーを出ると見えています。)
更に今度は逆に香港島や九龍から香港国際空港へ向かってエアポートエクスプレスを利用する人は、香港駅、九龍駅、に設置されているチェックインカウンターでチェックイン及び荷物(機内預け)を預けることができます(インタウンチェックイン)。
空港までの移動の間、重たいスーツケース等に悩むこともありません。
街中の駅でチェックインし身軽になってから、さらに観光ということも可能です。

さて、一方成田空港は、というと
① 京成スカイライナー、②成田エクスプレス(JR)、③「リムジン」バス、
の3つが主たるアクセス手段になっていますが、

① 運賃面で片道2000円程と最も割安(?)な京成スカイライナーが所要時間1時間弱。但し40分間隔での運行。
(キャッチコピー「日暮里から最速51分!」のスカイライナーは、来年から新車両で「日暮里から36分!」になるそうです。・・・・で?運賃はあがるのかしら?・・・)

② 成田エクスプレスは東京から片道3000円程!もとっておきながら所要時間1時間以上!運行間隔は1時間!
(さすが、JRです。)

③ 「リムジン」バスも同様に片道3000円程!の「ぼったくり料金」(たかだかバスですよ!)になっており、所要時間1時間というふれ込みであるものの、渋滞状況次第で「ようわからん」、従い「時間に余裕をもってご利用を」、というのが実態です。
(ところで、この「リムジン」(Limousine)+「バス」(Bus)の合成語であるリムジンバスという和製英語の呼称はなんとかならないのでしょうかねえ。見かける度になんか気恥ずかしくなるのですが・・・)

航空券代が目的地によっては数万円というこのご時世に、その飛行機に乗りに行くだけの空港までの単なる往復で6,000円!もかかるのは、まさに異常!としかいえません。世界ひろしといえども、間違いなく「成田」だけです。

更に①も②も成田空港地下深くの駅に到着後、今度は出発ロビー(T-1は4階、T-2は3階)まで気が遠くなるような道程が待っています。
又、出発の際は出発ロビーまでの(遠い)道程でも道に迷うことは少ないでしょうが、逆に到着客が鉄道を利用し都心に向かう場合、例えば日本語が読めない、初めて成田空港に到着した外人の一体何割がすんなりとこの「駅」に辿り着けるでしょうか?
構造上の問題に加え、英語をはじめとする多言語表示案内に対する思慮の欠如がいたるところにあり、更に又「京成」とか「Nex」等ごちゃごちゃ言われても複雑すぎてなにがなんだかわからないというのが実態でしょうね。

空港の構造の酷さもそうですが、日暮里駅、東京駅での各乗り場の構造の酷さは圧巻です。日暮里駅はJRからの乗換えだと階段の登り!降り!になります。東京駅は地下深―――くまで降りなければなりません。
国際空港の利用客であるなら、普通「荷物」を持っているのが相場でして、特に重たい荷物を抱えた人にとって成田までの道程はまさに苦行に近いものがあります。

PS:
成田空港の数多ある常軌を逸した構造のほんの一例なのですが、到着からイミグレーションまでの道程って、到着後飛行機を出ると、一旦一階上に上らされた後、散々歩かされた挙句、再度今度は一階下りなければいけない構造になっていますが、あれって一体何故なんでしょうかねえ? イラつきません