芸能人は歯が命!!(もう死語ですか?)
いやいや、本当ですよ。特に能役者はそうだと思います。
知り合いに声楽の先生がいるのですが、その先生いわく…
「自分の歯の人と入れ歯の人って、歌い声でわかるよね」とのこと。
やっぱり、入れ歯だと口内の振動とか、響きが変わってしまうんでしょうね。
という事で今日は掛かり付けの歯科医院に検診に行ってきました。特に歯が痛いとかでは無いのですが、自分の芸に関係することですから、身体のケアは万全にしないといけないですからね~☆
しかし、僕の掛かり付けの歯医者さんはちょっと変わってます。以前にも書きましたが(http://ameblo.jp/aoki-nohactor-blog/day-20060531.html )歯の事と同じくらい身体全体の事を勉強されていまして…
「青木君、身体で痛いとことかない?」
「右の腰あたりの筋が痛くなるときがありますね」
「やっぱりね、正座のときも右足首が痛くなるんじゃない?」
「!! はっ、はい。(なんでわかるんだ?)」
「それとあんまり歩かないでしょ?」
「!!! はい、最近は全然…。何でわかるんッスか?」
「それは足の筋肉のつき方でね…。歯やアゴっていうのは骨盤と非常に似ている性質のものでね、正しく歩けていないと骨盤が歪んで、それがもとでアゴがずれてきて、最後には姿勢まで悪くなってしまって、身体に負担をかけてしまうんだよ。歩くときにつま先がまっすぐ進行方向に向かっていることが重要で、それを無意識のうちに芸の中に取り入れているのが青木君のやっている能なんだよ」
「あぁ、確かにハコビ(能の歩く動作の名称)はまっすぐにつま先を出すことが基本ですね。天狗とかの役のときでも、ただつま先を外に向けてハコビをしても天狗の役にはなれないですし、第一そんな簡単なことで役になりきれるなら600年以上受け継がれる芸能にはなってないはずだよと教わりました。」
「それを教えてくださった先生も、外見を真似るのではなくて本質を真似るということを言いたかったのかな。もし、青木君がこの先長く能をやっていこうというなら、構造医学の先生を紹介するよ。」
まぁこの申し出に、ちょっと面食らってしまい、明確なお返事はしてないのですが、自分としてはぜひお話をうかがいたいですよね。
(内弟子で忙しいですがそれくらいの時間は作れますし、そういうことは若いうちからしておきたいですし…)
ちょっと長くなりましたが、今日は先生と有意義なお話ができて、とても満足しています。
さてさて、明日は研能会ですね。がんばっていきます!!!