もう一週間も前の話ですが聞いてやってください(懇)
毎年8月6日は平塚八幡で神事能(野外能)があります。この日は広島に原爆が投下され、多くの方が命を落とされた日で、その亡くなった方の魂を慰霊すると共に世界の平和を祈って薪能が催されます。
今年の番組は下記の通り。
能「隅田川」 加藤 眞悟
狂言「鬼瓦」 山本 則直
半能「融」 梅若万三郎
開演が6時30分なので、僕らは4時30分過ぎに楽屋入りしました。楽屋は平塚八幡に併設されている幼稚園の教室です。舞台は平塚八幡境内の駐車場に作られていました。
出演者用の駐車場から舞台の前を通り、楽屋となる幼稚園に入っていくのですが、僕たちが荷物を搬入するときに幼稚園の先生が舞台の雑巾がけをして下さっていました。
地方公演や薪能の時、いつも思うことがあります。
僕らは開演の2時間ぐらい前に楽屋入りして、公演の事だけを考えていればいい訳なんですが、その前には舞台屋さんが舞台を作ってくれて、会場整理の係の人がいて、公演の宣伝をしてチケットを売ってくれた人がいて・・・。そういう裏で働いてくれる方がいるから、僕らは舞台に立てるんだ、って実感します。
感謝の気持ちを忘れたら役者はお終いですね。